★★★☆☆
あらすじ
一人のモテ男とその周りの女たち。
感想
一人の男と関わった女たちのそれぞれの姿が描かれていく。ある男と付き合うという同じシチュエーションだが、それぞれが違った反応を見せる。各シーンがたっぷりとした間で描かれていて、本人の個性や状況、そして二人の相性によって変わるそんな人間模様の機微を堪能する映画といえるだろう。
なのだが個人的には、男と女がイチャイチャイチャイチャしているのをただ延々と観させられている間抜けな自分の姿をありありと意識してしまい、何をやってるのだ自分は、と我に返ってしまってちょっと辛かった。登場する男と女、どちらかに感情移入して観られるならきっと楽しめるはず。
モテ男を演じる竹野内豊は、確かに本当にモテそうな雰囲気をナチュラルに漂わせていて、説得力がある。そしてモテるがゆえに、女心が分かるがゆえに幸せになれない一抹の寂しさも垣間見せている。それから彼と関わる女たちを演じる女優陣も豪華で、それぞれが持ち味を出していて、彼女たちを見ているだけでも満足感はある。
ただ正直のところ、あまり感想が出てこなくて困惑している。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/編集 井口奈己
出演 竹野内豊/尾野真千子/成海璃子/木村文乃/本田翼/田中要次/麻生久美子/阿川佐和子
音楽 ゲイリー芦屋