★☆☆☆☆
あらすじ
6歳の時に事故で眠ったままになった友人の意識が戻った事を知った、18歳の誕生日を迎えた青年。
感想
無駄にエロいキスシーン以外は、特に何も面白い事は起きずに物語は進行する。つまらない前振りを終えて、早く面白くなっていかないかな、と思っていたら、そのまま終わってしまう映画。
おそらく問題は松坂桃李演じる主人公に一切共感できない事だろう。幼い頃に一緒に遊んでいた友達が事故で植物状態になってトラウマになるのは分かるが、さすがに12年もの間ずっと強く気にかけているというのは嘘っぽい。さらには意識が戻ったからと、その友達とできるだけ一緒に過ごすために、大学やバイトを辞めてしまう、というのはもっと嘘っぽい。
どんどんと意味不明な行動をとるようになる主人公に、見る者が距離を感じてしまうのは当然だろう。そして無駄に純粋で、感受性が豊かで騒々しい二階堂ふみ演じる主人公の彼女も、見ているだけでめんどくさい。そんな二人を見続けなければいけないという苦痛。一時間半もない映画なのにとてつもなく長く感じてしまった。
分かりづらい内容だが、あー大人になりたくない、しかしいいな、アイツは6歳のままで、と主人公の身勝手な想いをピュアに表現していて、なかなか鬼畜だな、と思った。相手のご両親が聞いたら、はらわた煮えくり返りそうだ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 前田哲
脚本 やまだないと
原作 王様とボク
出演 松坂桃李/菅田将暉/二階堂ふみ/相葉裕樹