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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「PARKS パークス」 2017

PARKS パークス 

★★★★☆

 

あらすじ

 井の頭公園のそばに住む女子大生のもとに、父親の昔の恋人がかつてその部屋に住んでいたという女子高生がやってくる。

 

感想

 都会の中にある緑あふれる公園、井の頭公園。 この都会の中にあるというのがいいのだろう。人々が集い、そこに音楽があり、文化の香りがする。観ているだけで単純にいい場所だと思うし、その目の前に住む主人公の事を羨ましいと思ってしまう。

 

 橋本愛演じる単位が足らずに卒業が危ぶまれる女子大生の下に、父親の元恋人が当時その部屋に住んでいたという永野芽郁演じる女子高生が現れて物語が始まる。そこに染谷将太演じる女子高生の父親の元恋人の孫も絡んで、ということなのだが、まず、この三人の役者がフレッシュに生き生きと演じていて良かった。

 

 

 女子高生の父親たちが残した曲の一部が見つかり、彼らがそれを完成させていくのだが、悩みや迷いを見せながらも明るく前に進んでいく。若者らしさが溢れていてちょっと眩しかった。彼らが自然に音楽と向き合えるのも、吉祥寺という場所柄から説得力がある。これも文化のある街だからこそだ。映画の演出にも枠にとらわれない自由さを感じた。

 

 単純に最後はライブシーンで盛り上がって終了、でも満足度は高かったと思うが、その先にさらなる展開が待ち受けていて、映画に深みを与えている。若いということはそれだけで素晴らしいが、でもそこには苦みもある。そこまで描き切っているのは見事。

 

 ただ、ちょっと上映時間が長く感じてしまい、終盤少しダレてしまった。本当はもっと長いのだが頑張って2時間を切るようにした、という感じはあるが。それから、女子高生の父親と染谷翔太演じる男の祖母が昔付き合っていたということで、少し年齢設定的に混乱したが、早婚と晩婚ということなのだろう。

 

 使われている音楽も良くて、音楽映画としても十分楽しめる。劇中には数多くのミュージシャンが登場しているようで、このあたりの音楽が好きな人はそれも楽しめるはず。残念ながら自分はほとんどわからなかったが。

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スタッフ/キャスト

監督/脚本/編集 瀬田なつき

 

出演 橋本愛/永野芽郁/染谷将太/石橋静河/森岡龍/佐野史郎/澤部渡/高田漣

 

出演/音楽 トクマルシューゴ

 

PARKS パークス - Wikipedia

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