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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「 サウンド・オブ・サイレンス」 2001

Don't Say A Word (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 娘を誘拐され、とある病院に入院中の患者から6桁の番号を聞き出すよう脅された精神科医。

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 原題は「Don't Say A Word」。

 

感想

 娘を誘拐され、とある入院患者の少女から数字を聞きだすことを強要された精神科医が主人公だ。その少女の父親が誘拐犯を裏切った元仲間で、彼が盗んだ宝石を取り返す手がかりを得るために脅されることになった。つまり主人公はそもそもまったくの無関係なわけで、とばっちりもいい所だ。犯人から、彼ならきっと心を病んだ少女から情報を引き出すことが出来るはずだと見込まれてしまった。有能すぎると時に困ったことに巻き込まれてしまう。気の毒としかいいようがない。

 

 主人公は犯人の指示通りに少女から数字を聞き出そうと試みる。この少女は自分が狙われていることを理解しており、身を守るために詐病をくり返して精神病棟に居残っている。つまりは相当頭のキレる厄介な相手で、この少女との「羊たちの沈黙」的な緊張感あふれるやり取りが行なわれるのかと期待したのだが、そうでもなかった。思わせぶりな素振りはあったが、案外と素直だ。

 

 その後は主人公が少女を外に連れ出し、誘拐犯らと直接対決する展開になっていく。主人公は聞き出した数字を伝えるだけでいいのだからわざわざ危険を冒す必要はないのにと思ってしまうが、確実に娘を助けたいからなのだろう。相手は簡単に人を殺してしまうような輩なのだから無理もない。ただ、そんな危険な相手に言いなりになるだけではなく、時おり心理学のテクニックを活かして主人公が主導権を握る場面もあり、そこは見応えがあった。

 

 主人公だけでなく、監視されていた妻や誘拐された娘にも見せ場がちゃんと用意されている。特に娘が、父親譲りのテクニックで見張りの誘拐犯に心理戦を仕掛けようとしていたのは面白かった。常に緊張感のある展開で、ダレることなく最後まで見ることが出来た。

 

 

 ただ、面白くなっていきそうなのに、そうはならずに平凡な展開でとどまってしまうのがもどかしい。さらなる展開がありそうなのに何も起きず、そのまま次のシーンが始まってしまうことが続いて、盛り上がり切れない部分があった。

 

スタッフ/キャスト

監督 ゲイリー・フレダー

 

原作 秘密の友人 (角川文庫)

 

出演 マイケル・ダグラス/ショーン・ビーン/ブリタニー・マーフィ/スカイ・マッコール・バートシアク/ファムケ・ヤンセン/ジェニファー・エスポジート/オリヴァー・プラット/ヴィクター・アルゴ/ポール・シュルツ/ランス・レディック

 

サウンド・オブ・サイレンス (映画) - Wikipedia

 

 

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