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「スーパーマンII 冒険篇」 1980

スーパーマンⅡ 冒険編(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 スーパーマンの父親に宇宙空間に閉じ込められていたゾッド将軍らが復活し、地球を征服してしまう。

 

感想

 前作のダイジェストから映画が始まり、これまでのいきさつが大体思い出せる親切設計。すんなりと物語に入っていける。前作のメンバーはほぼ全員登場しているが、父親役のマーロン・ブランドの出演はなし。彼は続編には出ないと決めているのかと疑いたくなる。前作でほったらかしにされたままだった反逆者のゾッド将軍らが今回の悪役で、彼らが復活するまでの流れはよく出来ている。

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 前半はスーパーマンと女性記者とのロマンスが中心に描かれる。彼女にクラーク・ケントとスーパーマンが同一人物ではと疑われ、簡単にそれを認めてしまうという驚くほどあっさりとした展開。そこはもうちょっと粘って勿体ぶったほうがよかったのではと思ってしまった。そしてスーパーマンは彼女のためにすべての能力を捨ててしまう。これもあまりに軽率過ぎだ。それにこれが出来るなら、最初からそうして普通の人間として暮らせば良かったのに、と言いたくなる。でもよく考えれば、彼がすごい能力を使って皆を助ける義務などそもそもないのだから、好きにすればいいのかもしれない。ただ、もう皆が期待しないように「普通の成人男子に戻ります」と宣言するべきだった。それくらいの責任はある。

 

 後半は、相変わらず天才ぶりが半端ないジーン・ハックマン演じる悪役とゾッド将軍らが手を結び、スーパーマンと対峙する。同じ星出身のゾッド将軍らはスーパーマンと同等の力を持っているので、がっぷり四つに組んだ力と力の対決が繰り広げられるのだが、いまいち面白みはない。こういう直接対決というのは定番すぎるし、あまりパターンもなく、ありきたりになってしまいがちだ。前回のように敵が大事故を起こし、スーパーマンがその被害を食い止めるために奔走するという、災害派遣された自衛隊的な活躍の方がワクワクする展開になりやすいのかもしれない。

 

 

 ロマンスにうつつを抜かして、地球が征服されつつあるのに何もしないスーパーマンにはヤキモキさせられたが、スーパーマンのくせに、なぜそれに気づかなかったのかとか、正体がバレるきっかけとなったアクシデントはどうして起きてしまったのかといった疑問に、ちゃんとした理由が用意されていたのはよく出来ているなと感心した。ただそんな細かい部分には気を配れるくせに、クライマックスはあまり説明もない大雑把な描き方。いつの間に何をどうしたのだと問い詰めたくなるような雑さで、ちょっと脱力してしまった。

 

スタッフ/キャスト

監督 リチャード・レスター

 

脚本/原案 マリオ・プーゾ/デイヴィッド・ニューマン/レスリー・ニューマン

 

脚本 *トム・マンキーウィッツ

*クレジットなし

 

出演 クリストファー・リーヴ

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マーゴット・キダー/ネッド・ビーティ/テレンス・スタンプ/ヴァレリー・ペリン/マリア・シェル/スザンナ・ヨーク/ジャッキー・クーパー/サラ・ダグラス/ジャック・オハローラン/E・G・マーシャル/クリフトン・ジェームズ

 

編集 スチュワート・ベアード/マイケル・エリス

 

スーパーマンⅡ 冒険編(字幕版)

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スーパーマンII - Wikipedia

 

 

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