★★★☆☆
あらすじ
バットマンに恨みを持つトゥーフェイスとリドラーが手を組み、バットマンに襲い掛かる。
シリーズ第3作目。122分。
感想
この時代のアメコミ映画の面白さがいまいちよく分からなかったのだが、日本の仮面ライダーとかウルトラマンといった特撮ヒーロードラマの内容とさして変わらないことが段々分かってきた。違うのは大人向けなので恋愛要素がある事と、悪役が悪者ぶりをコミカルに表現しようとしていることか。
特に後者は、今までは単なるつまらない悪ふざけにしか見えなくて、真面目にやれよといつも思ってしまっていた。だがこれは欧米における勧善懲悪もののマナーの一つなのかもしれない。この悪役のコミカルさを薄めたのが現代のスーパーヒーロー映画で、それが日本でも受け入れられるようになった理由のような気がする。
そういう目で見れば、この作品はトミー・リー・ジョーンズとジム・キャリーがそれにふさわしいコミカルな悪役ぶりを見せていて悪くない。だからといって笑えるわけではないのだが。
リアリティ路線の昨今のスーパーヒーロー映画とは違い、アメコミの絵をそのまま再現したような映像は今見るととても新鮮で、雰囲気があってなかなか良い。逆にこの雰囲気でシリアスな悪役が登場するヒーロー映画も見てみたい気がする。それからバットマンカーもカッコ良かったが、CGではなく実車なので時々ヤンキーの痛い車みたいに見える瞬間があった。
ヒロイン役のニコール・キッドマンはセクシーだし、クライマックスの一連のアクションシーンもそれなりに見応えがあって良かったが、たいしたことがないストーリーのわりには話が長い。100分くらいだったら丁度良くて満足できたはずだ。
スタッフ/キャスト
監督 ジョエル・シュマッカー
製作
ピーター・マクレガー=スコット
出演 ヴァル・キルマー/トミー・リー・ジョーンズ/ニコール・キッドマン/ジム・キャリー/クリス・オドネル/マイケル・ガフ/パット・ヒングル/ドリュー・バリモア/デビ・メイザー/エド・ベグリー・ジュニア/ルネ・オーベルジョノワ/ジョー・グリファシ/*ジョン・ファヴロー/*マイケル・ポール・チャン/*ドン・ウィルソン
*カメオ出演
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