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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「トルク」 2004

トルク (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 トラブルにより海外に身を隠していたバイク乗りの男は、帰国後バイカー集団の陰謀により殺人犯の濡れ衣を着せられてしまう。

 

感想

 バイク乗りの男たちによる抗争が描かれる。ただチーム同士互いに仲が悪いくせに、同じナイトクラブにそれぞれで集まるのが解せなかった。そんなことしてたらそりゃトラブルも絶えないわ、とツッコミを入れたくなる。普通は互いの行動範囲がバッティングしないように避け合うものだろう。街にクラブが一つしかないのなら仕方がないが、そんな感じでもなさそうだった。

 

 バイクに音楽、酒に喧嘩に女と、田舎の若者文化の雰囲気が溢れる映画で、あまり深く考えずに気楽に見られるのが良い。多分気付かなったものも含めて、細かい笑いもたくさん散りばめられており、その点でも楽しめる。しかし、バイク乗りたちがラモーンズやモーターヘッド、ローリング・ストーンズにメタリカと、決まりかのようにロックTシャツを着ていたのは面白かった。

 

 バイクのアクションも豊富で、ウィリーやジャックナイフ、飛び乗ったり肉弾戦をしたりと、バイクならではの動きを活用していて見ごたえがあった。ラストのスーパーバイク(MTT・タービン・スーパーバイク)で走るシーンは、もはやアニメのように非現実的だったが、その疾走感・スピード感は気持ちよかった。単純にエンジン音を聞いているだけでも高揚感がある。

 

 終盤にはちょっとした驚きも用意されていたが、そもそも国外逃亡する前に主人公が警察に通報していれば済んだ話だったのでは?と思ってしまうようなストーリーではある。主人公が、見つけた麻薬を横取りして一攫千金を狙っていたのならまだしも、そんなつもりはなかったようだし、最初に疑われるのはバイクの持ち主だから誤解されることもなかったはずだ。

 

 

 とはいえこの映画に重厚で高尚な物語など求めていないので、大して気にならない。音楽もいいし、気晴らしに見るには最適の作品だ。バイク好きでなくても楽しめる。

 

スタッフ/キャスト

監督 ジョセフ・カーン

 

出演 マーティン・ヘンダーソン/アイス・キューブ/モネ・メイザー/ジェイ・ヘルナンデス/マット・シュルツ/アダム・スコット/クリスティーナ・ミリアン/ウィル・ユン・リー/ジェイミー・プレスリー

 

音楽 トレヴァー・ラビン

 

トルク (字幕版)

トルク (字幕版)

  • マーティン・ヘンダーソン
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トルク (映画) - Wikipedia

 

 

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