BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ゴールデンスランバー」 2007

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

★★★★☆

 

 巨大な敵の陰謀に巻き込まれた主人公の戦い。しかしもはや犯人が誰か、とかじゃないレベル。

 

 物語を通して、情報技術が発展し個人情報を簡単に入手できてしまう不気味さや、自分のためにしか動かない政治家、ポリシーのないマスメディア、正義ではなく筋書きに則って動く役人や警察など、今の世の中に潜む不安な感じがひしひしと伝わってくる。

 

 そんな感じをなんとなく許してしまっている大衆に、一番不安を覚えてしまうのだが、主人公に関係する人たちだけは違う。あっさりと主人公を信じ、また体制側をはなから信じていない。自分で判断する人たちが増えていくことで、このような状況から抜け出せる、そう言われている様な気がする。特に主人公の父親の、息子をかばう姿には心を打たれた。

 

 第三者の視点から、二〇年後の視点から、当事者たちの視点からとさまざまな形で事件が語られ、その構成は流石だ。次々と新たな事実が判明して、色々なことがつながっていき、途中で読むのをやめられなくなる。

 

 決して気分爽快なラストではないが、それでも「負けなかった」という充実感が残る。

 

著者

bookcites.hatenadiary.com

 

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

 

ゴールデンスランバー - Wikipedia

 

 

参考・引用文献

携帯電話はなぜつながるのか 第2版 知っておきたいモバイル音声&データ通信の基礎知識

街場の中国論

米中代理戦争の時代 (PHP Paperbacks)

ケネディを殺した副大統領―その血と金と権力

30秒の説得戦略―アメリカ大統領選のテレビコマーシャル

首相公選を考える―その可能性と問題点 (中公新書)

JFK暗殺―40年目の衝撃の証言

中傷と陰謀 アメリカ大統領選狂騒史 (新潮新書)

NHKスペシャル 十月の悪夢―1962年キューバ危機・戦慄の記録

決定版 2039年の真実 (集英社文庫)

RCヘリコプターバイブル完璧フライヤーへの道 (洋泉社MOOK)

 

登場する作品

bookcites.hatenadiary.com 

bookcites.hatenadiary.com

ゴールデンスランバー」 ビートルズ

「レット・イット・ビー」  ビートルズ

「ジ・エンド」 ビートルズ

罪と罰

罪と罰

 

ユー・ネバー・ギブ・ミー・ユア・マネー」 ビートルズ

「ヘルプ」 ビートルズ 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com

 「カム・トゥゲザー」 ビートルズ

 

登場する人物

ポール・マッカートニービートルズ / ケネディ / オズワルド / ジャック・ルービー / 蘇我馬子 / 蘇我入鹿 / 中大兄皇子 / ドストエフスキー / トニー・スコット / ヴィム・ヴェンダース / カストロ / ジョージ・ハリスン / ジョン・レノン

  

関連する作品

bookcites.hatenadiary.com

映画化作品