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「さよなら渓谷」 2008

さよなら渓谷 (新潮文庫) 

★★★☆☆

 

あらすじ

 幼児殺害事件の容疑者の女の隣の部屋に住む男女の、なんとなく違和感のある関係が次第に明らかになっていく。

 

感想

 確かに最初はこの容疑者との関係に気を取られていたが、事実が明らかになる前になんとなく真相は分かってしまった。話の持っていき方からすると、著者自身はこの種明かし自体で読者を驚かせようとしていたとは感じないが、やっぱりここは驚きたかった。その上でもっと深い話へ突入していったら印象は違ったかもしれない。これがクライマックスじゃないよね、と少し疑心暗鬼になって、その先の話に集中できなかった。

 

 ただ、やっぱりこういう事件の被害者は悲惨だ。もし自分の周りにこういった被害者がいたらどういう態度をとってしまうのか、全然想像が出来ない。どんな態度をとればいいのかも分からない。男は心のどこかで加害者を理解しているというのもなんとなく分かるようで、それはそれでゾッとする。

 

 

 関係ないが、文庫版の解説がウザい。

 

著者

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解説 柳町光男

 

さよなら渓谷 - Wikipedia

 

 

登場する作品

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