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「きみに読む物語」 2004

きみに読む物語(字幕版)

★★★★★

 

 痴ほう症の老女に、ある男女の物語を読み聞かせる老人。

 

 結構評判のいい映画だったんだけど、確かに良かった。最初はなんてことのない若い男女の物語なんだけど、次第に真相が明らかになるにつれ、心に響いてくる。

 

 正直若い頃の彼女はいい女という感じではなく、どこにでもいるような、気ままでわがままな普通の女なのだが、それが逆に物語をリアリティのあるものにしているような気がする。いい女といい男の話ではなく、どこにでもあるような、だけど二人にとっては大切な物語。

 

 別の男と婚約してしまっていた彼女に対して決断を促す男の言葉がいい。どんな決断をしても誰かが傷つくことになるが、誰かのためではなく自分のために決断をしてくれ、という言葉。人間悩める時はいろいろなものを抱え込んでしまっているもの。だけど、自分の事だけを考えてみれば、最良の後悔しない決断ができる。その選択により傷つくことになる人たちも、その本人が誰かに気を使った決断をしたことを知れば納得できないだろう。心に響く言葉だった。

 

 時間が進むにつれ、この物語の仕組みが分かってくるのだが、それ自体が見せ場でなく、それもこの物語を効果的にするための演出の一つでしかない。結婚後の二人についてはほとんど語られていないが、現在の彼らの様子やその家族たちを見れば容易に想像がつく。

 

 無償の愛ってこういう事かと心を打たれっぱなしだった。男が冒頭に語る、自分自身への評も全くその通りだと頷かざるを得ない。

 

 評判が良かったのになかなか観る気になれなかった理由の一つにタイトルがある。なんて地味な。だけどオリジナルのタイトルも「The Notebook」。確かに分かるがこちらもかなり地味。邦題は頑張った方なのかな。

 

監督 ニック・カサヴェテス

 

原作

きみに読む物語 (ソフトバンク文庫)

きみに読む物語 (ソフトバンク文庫)

 

 

出演 ライアン・ゴズリング / レイチェル・マクアダムス

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ジーナ・ローランズサム・シェパード

 

きみに読む物語(字幕版)
 

きみに読む物語 - Wikipedia

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