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BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「1Q84」 2010

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

★★★★☆

 

 作家の卵の男が編集者にそそのかされ、ある少女の小説を書き直すことになる。

 

 文庫だと6冊にわたる長い小説。それだけに色々な要素を含んでいる。小説や父親の話、宗教や社会運動、ロシアの少数民族ユングまで、様々な話が次々と出てくる。村上春樹の凄いところはそういうものをすんなりと読ませるところだろうなぁと思う。自分の関心のある物事をすんなりと小説に含めてくる。料理のシーンとかそこまで具体的に書く必要があるのかどうかよく分からないが、魅力的で料理をしたくなったり、料理のあとはすぐに皿を洗うような、ちゃんとした生活をしないとな、という気にさせられる。

 

 連合赤軍やオウムの出来事を連想させるような話であり、社会の秩序に影響を与えるのは、分かり易いビッグブラザーのような存在から、存在のはっきりしないような、曖昧な不特定な人々の集合体に変わっていく、という事を言いたいのかな、と感じた。そしてどんな状況になろうと、自分のやるべきことをやるだけだという事を。

 

 とはいえ具体的にはよく分からなかったというのが正直なところ。だけど、この本の主人公である小説家の卵の男を通して、作者の小説観というようなものが見えてくるが、彼のいうところの具体的に分からない部分はあるが、魅力的な小説ではある。よく分からないところがあるからこそ、もう一度読みたくなるかもしれないし、もう一度読んでもいいと思える面白い小説だった。

 

 最後、太陽が二つのぼるのかと思った。

 

著者

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1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

 

1Q84 - Wikipedia

 

 

登場する作品

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ヤナーチェク: シンフォニエッタ

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サハリン島 (上巻) (岩波文庫)

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平家物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

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隠し砦の三悪人

隠し砦の三悪人

 

 

蜘蛛巣城

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失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫)

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風と共に去りぬ(一) (岩波文庫)
 

 

マクベス (新潮文庫)

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登場する人物

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チェーホフ / ディケンズ / ヤナーチェック / ジョン・レノン / ローリング・ストーンズ / フェイ・ダナウェイ / 井上陽水 / ソニーとシェール / プルースト / ウィリアム・シェークスピア / ユング

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