BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「箱男」 1973

箱男 (新潮文庫)

★★★★☆

 

著者 安部公房

 

 箱の中に入り生活する男の記録。

 

 前半は面白かったが後半から訳が分からなくなった。語り手の箱男が次々と変わっていく。丹念に読めば理解できるのかもしれないが。

 

 箱の中に入り生活をするという発想が面白い。自分は外の世界を見ることが出来るが外からは自分を見ることが出来ない。ただし外からは意識すれば自分が存在している事には気付くことが出来る。気の強いのぞきみたいなものだ。気付かれてることを知りながらものぞきを実行しているような。

 

 箱女はいないのだろうか、とふと考えたりもする。でも、女は着飾ったりして他人に見られたいという願望もあるみたいだから箱の中に入り自分の存在をなるべく感じさせないようにするという事は生理的に受け入れ難いのかもしれない。

 

箱男 (新潮文庫)

箱男 (新潮文庫)

 

 

広告を非表示にする