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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「柳に風」 2004

柳に風 (新潮文庫)

 

感想

 正直、古田新太は男前ではない。だけど映画やテレビに現れるとつい観てしまう得体の知れなさがある。

 

 そんな感じがこのエッセーによく表れていて面白い。人に合わせるのではなく、すべて自分流。体脂肪が増えようが美味いものを食い、酒を飲む。腹が立つことがあったら気にせず口にする。イメージを気にするタレントでは言えない様な事を。

 

 

 だから周りで面白いことが起こるのだろう。また、なんでもないようなことでも、面白いことに変えらるのだろう。

 

 最近、ドラマや映画で存在感を放っているのは舞台出身の役者が多いのだが、彼らのエネルギーの一端が垣間見られる。互いの舞台を見に行ってその場で文句も言ったり、その後一緒に酒を飲みにいったり出来る。ドラマや映画じゃ役者同士でそんなことは出来ないだろう。

 

 俺のまだ知らない空港が日本にはきっとたくさんあるんだろうな、という話がこの本の中にあって、今問題の作りすぎの日本の空港問題をさらりと予言していたような発言が鋭いなと思った。

  

著者

古田新太

 

 

 

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