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「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」 2006

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

★★☆☆☆

 

あらすじ

 主人公が死んでバラバラになってしまったメンバーたちが、彼の声を聞き、野球場建設を始める。

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 人気ドラマの劇場版シリーズ第2作。131分。

 

感想

 冒頭は、韓国版の木更津キャッツアイが展開される。前作で未来版の木更津キャッツアイをやったパターンを踏襲したものだが、大して面白くなかった前作のそれが効いて妙に可笑しかった。壮大な前振りになっている。

 

 今作では主人公が死んだその後の世界が描かれる。前半はほとんど主人公が登場せずに残りのメンバーで進行するので、当然従来とは違った雰囲気でぎこちなく、だいぶ物足りなさがあった。

 

 

 彼らは主人公の声を聞き、野球場を作り始める。この「フィールド・オブ・ドリームス」ネタにも笑ってしまったが、この映画のおかげで色々と余計な説明をしなくて済むのでなかなか便利な存在だ。とりあえずいい話風に死者を蘇らせたければこの映画の名前を出しておけばいい、みたいになっている。これにひねりを加えてコメディにすることも出来る。ただ、古い映画なので、知らなくて伝わらない人が増えてきているかもしれない。

 

 全体的には低調で、やりたい放題やって楽しかったテレビのコメディドラマが、最終回が近づくにつれ、話をまとめるための整合性を気にしてつまらなくなっていくのとよく似ている。そういう意味では、ドラマの最終回感覚で見るのがいいのかもしれない。長く続いたシリーズとお別れするための儀式みたいなものだ。

 

 それから上映時間が2時間以上もあるのも辛かった。必然性があるのかないのか分からないままにダラダラと話が続くので、途中で飽きてしまった。

 

 前作では全く感じられなかった映像的こだわりや映画的演出が感じられるシーンがあったところが良かった点だ。だがアマチュアに対してならまだしも、日本の映像世界の最前線に一応いることになっている人たちに対してこのレベルのことを言わなければいけないのはどうなの?という気がしないでもない。一流のメジャーリーガーに、なかなか野球上手いね、と褒めるようなものだ。

 

スタッフ/キャスト

監督 金子文紀

 

脚本 宮藤官九郎

 

製作 近藤邦勝/藤島ジュリーK./椎名保

 

出演 岡田准一/櫻井翔/岡田義徳/佐藤隆太/塚本高史/酒井若菜/阿部サダヲ/山口智充/嶋大輔/三宅弘城/平岩紙/渡辺いっけい/古田新太/森下愛子/小日向文世/ユンソナ/船越英一郎*/栗山千明/桐谷健太/橋本じゅん/MCU/高田純次/レッド吉田/神奈月/中川礼二/中川剛/宅間孝行/森下能幸

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*特別出演

 

木更津キャッツアイ ワールドシリーズ - Wikipedia

 

 

登場する作品

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関連する作品

前作 劇場版シリーズ第1作

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