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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ぼくは落ち着きがない」 2008

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)

★★★☆☆

 

あらすじ

 図書部員の高校生達の日常。

 

感想

 色々と些細な出来事が起こり、そこから大きな事件へと発展していくのかと思いきや全然発展していかない。関心を寄せても踏み込んでいかない。そして日々は過ぎていく。なんだか分かるな、この感じ。そして、何年か後に後悔する。もっといろいろやっておけばよかったなと。

 

 色々と起こる些細な事件の中でも、弁当箱のくだりが面白い。弁当箱の大きさを知らない男子に鼻で笑われてムキになってしまう女子高生。何に対抗心燃やしてんだよ、と微笑ましい。

 

 

 図書室の奥の居心地のよい空間にもいつまでもいられるわけではない。いつかそんなユルい時代は終わり、やがては外側の世界へと出て行かなければいけない。新しい世界と折り合いよくやっていくために少しずつ自分を変えていくのか、新たに居心地のよい場所を見つけるのか、それは人それぞれだが。

 

著者

bookcites.hatenadiary.com

 

 

 

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