★★★★☆
あらすじ
劉備・孫権合同軍が曹操軍に赤壁で戦いを挑む。
感想
今でもそうだろうが、自然科学が今ほど発達していなかった当時は自然・気候を読むことが戦争において重要だったということが分かる。霧の中で相手を混乱させたり、風向きが変わるだけでチャンスになったりする。天候に関わる知識を持っているということは有利になる。
平時では農作物の収穫にも影響を与え生き死ににも関わってくるわけだから、気候を読める人間は重宝され尊敬の対象になるのだなと今更ながら納得した。そこから宗教が生まれるのも自然だ。
孔明と周瑜の二人の軍師が対照的なのが印象的だった。周瑜は先頭に立って戦うが孔明は自ら戦うことはない。軍師といっても様々だ。そして他の武将たちは結構単独行動をするのかと。こういう映画を観ていていつも思うのだが、昔の武将たちは本当にこんな風に戦っていたのだろうか。あんなに弓矢が飛び交う中、先頭切っていたらかなりの確率で当たりそうなものなのに。そういうのにあたらない運、いわゆる武運というやつも良い武将の条件ということなのか。
男ばかりになりそうな戦争映画で一応活躍を見せる周瑜の妻、小喬。だが絶世の美女というにはちょっと厳しいかなと。曹操がなんでそこまで固執するのか、説得力がない。
この戦いを通して分かるのは、負けはしたがやっぱり曹操はすごいということ。孫権・劉備たちのような必死に戦いを挑んでくる相手に勝利を繰り返してこうやって大きな勢力になっているわけだから。そして孔明や周瑜のような才能ある部下がいたわけではないのだから。とはいえ映画での感想なので、実際は違うのかもしれないが。
これも史実だからそうなのだろうが、追い詰めた曹操を討たなかったのはジョン・ウーらしいなと。ジョン・ウーらしく撮れてるなと。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ジョン・ウー
出演
金城武/チャン・フォンイー/フー・ジュン/中村獅童
音楽 岩代太郎
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登場する人物
曹操/劉備玄徳/孫権/関羽/張飛/趙雲/諸葛孔明/周瑜
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