★★★☆☆
あらすじ
娘が何者かに射殺され、刑事である父親は犯人を追う。英国ドラマ「刑事ロニー・クレイブン」の映画版。
感想
久しぶりに帰省した娘が父親と一緒にいた時に殺されたのだから、どう考えても警官の父親を殺害しようとしたが誤って娘を殺してしまったと考えるのが自然だ。警官なんだから常に正しいことをしていたとしても逆恨みされることはあるはず。なのに、このメル・ギブソン演じる父親は一切その線は考慮しようとしない。これが一番引っかかった。
よっぽど犯罪組織とズブズブの関係なのかとか、なんだったら父親が犯人なのかとすら疑ってしまった。物語的には刑事への怨恨の線で捜査して行き詰まり閉塞感が高まった頃に、ターゲットは最初から娘だったんじゃないかとふと気づく、としたほうが、ひと盛り上がり作れたと思うのだが。
だいたい犯人は予想がついていたのにすぐに復讐を果たさなかったのは、確証を得たかったからなのか。その間に何人か死んでしまったわけだが。もったいぶった割には爽快感もなかった。
スタッフ/キャスト
監督 マーティン・キャンベル
脚本 ウィリアム・モナハン/アンドリュー・ボーヴェル
出演 メル・ギブソン/レイ・ウィンストン/ダニー・ヒューストン/ボヤナ・ノヴァコヴィッチ/ショーン・ロバーツ/ジェイ・O・サンダース/デニス・オヘア/カテリーナ・スコーソン
編集 スチュアート・ベアード