★★☆☆☆
内容
数分ごとにスマホの画面を見ないと落ち着かなくなってしまうように、世の中には情報が溢れ、現代では人びとが集中することが難しい環境に置かれている。そのような中でどのように集中力を保つか、何にフォーカスを当てるべきか、などについて説明している。著者は「EQ こころの知能指数」のダニエル・ゴールマン。
感想
まずは自分自身にフォーカスすることを重要視しているのが興味深い。確かに自分自身が何を感じ、どうしたいと思っているのか理解した上でなければ、何をしても満足感は得難いかもしれない。それからフォーカスを他者へ、外界へと広げていく。
このあたりまでは面白かったのだが、この後なぜか良きリーダーとしての資質について話が向かい、その中で環境問題への取り組みの重要性を語りだしたりと、展開が良くわからない感じになってしまった。
優れたリーダーであるためには、自己への集中、他者への集中、外界への集中のすべてが必要であり、そのどれが欠けてもリーダーとしてバランスを失うのである。
p292
改めて考えてみると、この3つの集中も結局すべてに集中しろ、と言っているのと変わらない気もしてくる。結局、この本は何が言いたかったのかとモヤモヤした気分になった。
著者
ダニエル・ゴールマン
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