★★★☆☆
あらすじ
担当していた事件で犠牲者を出したことに責任を感じ、田舎の警察署長に異動していた元交渉人が、新たな事件に巻き込まれる。
感想
片田舎の山奥にある大豪邸が若者に襲われるのだが、この時点で色々疑問が沸き起こってくる。なんでそんな人里離れた場所に住もうと思ったのか、そんな豪邸を襲うには若者たちがカジュアルすぎないか、とか。その後の展開にも細かい疑問が次々と生じて、常に心に何かが引っかかった状態で観ることになる。
ブルース・ウィリス演じる元交渉人の署長は、人質を取って立て籠もる犯人たちとの対応を現役の交渉人に任せて帰宅しようとする。しかし、実は大豪邸の住人が非合法組織の一員で、それが露見しないよう組織から脅迫され、現場に戻ることになる。
立てこもり事件の犯人との交渉、さらには署長の家族を人質に脅迫してくる組織との交渉という2重の緊迫した状況になる。その中で主人公はどうするか、というのが見どころになってくるはずなのだが、非常にとっ散らかった展開になってしまっている。
人質の幼い子供は単独でホームアローン的活躍をするし、立て籠もる犯人の若者たちは内輪揉めで自滅するし、そのうち一人はサイコだし、非合法組織は我慢できずに出ばってくるしで、すべてが中途半端というか、ブルース・ウィリスいる?みたいな展開。
ただホームアローン的活躍する少年の動きにはワクワクさせられるものがあった。エアコンダクトを通って部屋を行き来したりして外部の署長と連絡を取り合って大活躍。もうどうせなら子供版ダイ・ハードとして、この少年一人で解決して欲しかった。
なんだかんだ文句は言ったが、見ている間はそれなりに楽しみながら観ることができた。オープニングクレジットの演出も格好良かった。気軽な気持ちで観るには悪くない作品。
スタッフ/キャスト
監督 フローラン・シリ
製作/出演 ブルース・ウィリス
出演 ケヴィン・ポラック/ジミー・ベネット/ベン・フォスター/ジョナサン・タッカー/マーシャル・オールマン/セレナ・スコット・トーマス/ルーマー・ウィリス/キム・コーツ/ロバート・ネッパー/アート・ラフルー/ジョニー・メスナー/グレン・モーシャワー /ピーター・ウィアーター
登場する作品