★★★☆☆
あらすじ
双子の兄を亡くした若い男は、ある日突然、謎の女から電話で指令を受け取り、事件に巻き込まれていく。
感想
主人公はある日、謎の女からの突然の指示を受ける。当然、素直に従うわけもなく無視をするが、そうするとどんどんと不利な状況に追い込まれていく。どうやら指示を聞いた方がいいみたいだと気づくが、それでも何のために自分が何をやっているのかまったく知らされないため、苛立ちが募り、反発を覚える。どんどんと事件に訳もわからず巻き込まれていく。
そして主人公だけでなく多くの人間が、同じような境遇に置かれていることに気付く。主人公と関わり手助けする人間たちが皆同じようにどこかイラついている。事件は多くの人を巻き込み、かなり壮大な規模で起きていることがわかる。
映画ではよくコンピューターの反乱が描かれているが、この映画はかなり具体的に描写されていて面白い。人間と同じように、指導者が悪いから取り替えようという発想で、真面目な仕事人間と同じ発想でもある。自分の仕事に誇りを持っていて、それを否定されて怒ってしまった。
だがコンピューターの推奨する方針は概ね信頼できるのだから、もっとうまいことやれば皆の支持を得られたような気もする。このコンピューターはまだ人の気持ちが理解できなかったようだ。「人を動かす」とか読んでから、皆に指示を出せば結果は違ったのかもしれない。
事件に巻き込まれていく主人公をただ眺めるしかない序盤から、次第に事件の全貌が姿を現してくる展開はうまい。ただ相手がコンピューターだけに、最後の対決はコンピューターを壊すだけ、というのが盛り上がりに欠けた。きっとそれは作り手もわかっていて、もう一つのクライマックスを用意していたのだが、それもどこかすっきりしなかった。
スタッフ/キャスト
監督 D・J・カルーソー
製作 アレックス・カーツマン/ロベルト・オーチー/パトリック・クローリー
製作総指揮
出演 シャイア・ラブーフ/ミシェル・モナハン/ビリー・ボブ・ソーントン/ロザリオ・ドーソン/マイケル・チクリス/アンソニー・マッキー/イーサン・エンブリー/キャメロン・ボイス/ウィリアム・サドラー/(声)ジュリアン・ムーア*
*クレジットなし