★★★★☆
あらすじ
裏の世界から足を洗おうとしていたマフィアの男は、最後の仕事で捕まり服役することになる。
感想
30年以上の前の作品ということもあり、昭和のドラマを見ているような、時代を感じる雰囲気を醸し出している。コメディ部分に至っては、チャップリンを彷彿とさせる古臭さ。
物語自体も、カタギになることを決意するも、昔の仲間達が仕事を続けさせようと邪魔をして、それでも必死に耐えるが遂にこらえきれなくなって…という王道のパターン。どこか昔の日本の任侠映画を思い起こさせる。
そんな映画なのに、見ているうちに次第に引き込まれていくのが不思議だ。男たちがそれぞれの主義に基づき命を賭け、思うようにいかない悲哀を湛えながらも、それでも前へ突き進んでいく。
役者陣もいい。チョウ・ユンファは勿論、レスリー・チャンも物分りの悪い若者を好演している。バイオレンスシーンの演出も凄くて、殴られたチョウ・ユンファが鼻血を吹き出すシーンは見応えがあった。その他にも印象的なシーンが多く登場する。
仲が良かったのに今は不仲の兄弟が、チョウ・ユンファ演じる男の命を賭けた説得により、最後は二人一緒になって戦う姿は泣けた。やりきった男たちのやりきれないラストが、深い余韻を残す。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/出演 ジョン・ウー
製作総指揮/出演 ツイ・ハーク
出演 チョウ・ユンファ/ティ・ロン/レスリー・チャン/レイ・チーホン/ケネス・ツァン
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