★★★★☆
あらすじ
型破りな警察官と潜入捜査官が協力して、武器密輸組織と戦う。
感想
冒頭から時代を感じるスタイリッシュな映像で、今見ると少しダサく感じないこともないのだが、しばらくすると慣れてきてそれがまたかっこよく見えてくる。
ジョン・ウー演じる警察官が、トニー・レオン演じる潜入捜査官と協力して、武器密輸組織に立ち向かうというストーリー。少し「インファナル・アフェア」を連想させる内容ではあるが、潜入捜査官のいつバレるともしれない緊張感はあまり描かれておらず、どちらかというとやりたくない悪事をしなければならない苦悩が多く描かれている。
ちなみに「インファナル・アフェア」で警視を演じていたアンソニー・ウォンも組織のボスという悪役で出演している。
そして内容は、まるでずっと銃撃戦をやっているようにさえ感じてしまう激しい映画。様々なガンアクションが繰り広げられ、あらゆるものが破壊されていく。火薬の量も半端ない。あまりの激しさにただもう圧倒されてしまう。
当然、撃ち殺される人も多数。警察と組織の人間が死ぬのは仕方がないのだが、民間人もどんどん撃たれるのはやり切れない。特に病院のシーンでは巻き込まれたとかではなくて、単純に患者が無差別殺人されていて酷い。これは、バイオレンスは決してカッコいいものではなく、痛いし大事な人が死ぬこともあるし残酷なものだ、というメッセージが込められているのだろう。暴力以外の解決策を探すべきだ。
とはいえ映画はだからこそ面白い。ただ撃たれる人の数や弾数や多かったり、爆薬の量が大量だったりするだけでは飽きてしまいそうだが、ちゃんと要所要所で締まるシーンが用意されていて、緩急をうまく使っている。アクションだけでなく、二人の男の絆のようなものも描かれていて、グッとくる。
スタッフ/キャスト
監督/出演 ジョン・ウー
出演 チョウ・ユンファ
アンソニー・ウォン/テレサ・モウ/トン・ワイ
ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌 | 映画 | 無料動画GYAO!
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