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「インクレディブル・ハルク」 2008

インクレディブル・ハルク(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 自らを人体実験にかけるも失敗し、緑色の巨人「ハルク」に変貌してしまった科学者。研究の依頼主である軍に追われる身となった主人公は、ブラジルに潜伏しながら、元の体に戻す方法を模索する。

 

感想

 冒頭の五分くらいで、事の発端を説明しきってしまう演出は見事だった。何も語らず、映像のみで伝えきっている。全編これで行けてしまうんじゃないか、と思うほど。このおかげで映画が無駄に長くならずにすんでいる。

 

 主人公は緑色の怪物ハルクに変身してしまうわけだが、このハルクがカッコよくない。主役顔でないというか。アメリカの子どもたちはこのハルクに憧れるのだろうか。ただ、人々を救いたいというヒーロー的願望で生まれた存在ではないので、ヒーローと言うよりもフランケンシュタイン的な悲しき怪物と言えるのかもしれない。

 

 物語自体も、最初は主人公と軍が対峙していたのに、今度は主人公が軍の側に回って、暴走する軍人と対峙するという、何やってんだ感がある展開。そもそも主人公には悪意がなかったのだから、軍が協力して彼を常人に戻してやる手助けをし、実験のデータはもらう、という協力的な関係を維持することは出来たはず。それを攻撃的に出るものだから、主人公も戦わざるを得ない状況になり、それに対抗するために新たなモンスターを生み出してしまったわけで、ただの自作自演で大騒ぎしているだけ。

 

 この映画でよく分かるのはティム・ロス演じる軍人のように、軍人は強くなりたいと思うものだし、強くなれば強い敵と戦ってみたい、と思うもので、ティム・ブレイク・ネルソン演じる科学者のように、科学者は知的好奇心を満たすために突っ走りがち、だという事。最終的には皆、自らの欲望のために周りの迷惑顧みず突き進んでしまう。だから、軍人にしろ、科学者にしろ、彼らの倫理観に期待して野放しにしておくのはとても危険だ。

 

  主人公が敵と戦っていた時に、突然「ハルク・スマッシュ!」と必殺技風に叫びながら、技を繰り出したのには笑ってしまった。「ハルク」って人がそう呼ぶだけだったのに、自分のことそう呼んでなかったのに、もしかして気に入ってるの?ノリノリなの?と聞きたくなってしまった。ノリノリなんだとしたら映画の印象はガラリと変わってしまうわけだが。どうやら必殺技というよりも、口癖のようなものらしい。

 

 ヒーローが敵を倒してスカッとするのではなく、それなのにどこか物悲しさが漂ってしまうエンディングだった。映画自体は思っていたよりは、悪くない出来。

 

監督 ルイ・レテリエ

 

脚本/原案 ザック・ペン

 

原作/製作総指揮/出演 スタン・リー

 

脚本(クレジット無し)/出演 エドワード・ノートン

 

出演 リヴ・タイラーティム・ロス/ティム・ブレイク・ネルソン/タイ・バーレル/ウィリアム・ハート/ピーター・メンサー/ヒクソン・グレイシーロバート・ダウニー・Jr

 

インクレディブル・ハルク (映画) - Wikipedia

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