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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ヒッチハイク」 1977

コリンヌ・クレリー ヒッチハイク(字幕版)

 

★★★★☆

 

あらすじ

 キャンプの帰りに一人のヒッチハイカーを拾った夫婦。

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 イタリア映画。原題は「Autostop rosso sangue」、英題は「Hitch-Hike」または「Death Drive」。

 

感想

 冒頭から不穏な空気を醸し出している夫婦。険悪で冷めきっているのかと思えば、イチャつくし夫がケガをすれば妻は飛んでくるしで、イタリア人のカップルはよくわからん、というのが最初の感想。男尊女卑的な関係だが、よくあるように男は少し女にビビっている、といった所か。

 

 そんなキャンプの帰りにヒッチハイカーを拾った夫婦。そのヒッチハイカーは強盗の逃亡犯で、二人は脅され逃亡の手伝いをさせられる。普通なら夫婦協力してなんとか危機を脱しようとするのに、この夫婦、協力はしない。それぞれ単独で何とかしようとする。2対1なんだからちゃんとコミュニケーションを取れば勝てるはずだぞ、と説教をしたくなる。

 

 

 そして中盤で登場した仲間割れしていた共犯者に撃たれ、逃亡犯は退場。今度はその共犯者たちの監視下で行動することになった主人公夫婦。敵が次々変わっていくのか、面白いな、と思っていたがそれは間違いだった。最初の逃亡犯が復帰する。

 

 逃亡犯とは言いながら最初に少し登場しただけで、あとは一切犯人を追う警察が登場しない珍しいストーリーだ。その分、主人公夫妻と犯人の関係が描かれている。妻は犯人に襲われてしまうのだが、普通はそういうのってじっくり描かないし、やり遂げられる事もあまりない。それにその時の音楽はそれでいいのか?と思うようなムーディーな曲が後ろに流れている。漂うポルノ感。その他にも妻は破かれたスカートのまま着替えなかったりして、全体的にセクシーな演出は多い。

 

 そんな中でようやく犯人から逃れられた夫妻。犯人を倒すコリンヌ・クレリー演じる妻の姿が絵になってカッコ良かった。これで一件落着かと思ったらまだ続きがあった。不良というには悪質すぎる若者たちが現れ、迎えるエンディング。全然想像していなかった展開で驚いた。ただこれは冒頭のシーンにつながっていて上手く考えられている。エンタメ要素満載の何でもあり感のある映画で楽しめた。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ

 

出演 フランコ・ネロ/コリンヌ・クレリー/デヴィッド・ヘス

 

音楽 エンニオ・モリコーネ

 

ヒッチハイク (字幕版)

ヒッチハイク (字幕版)

  • フランコ・ネロ
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ヒッチハイク (1977年の映画) - Wikipedia

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