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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「夢二」 1991

夢二

★★★☆☆

 

あらすじ

 金沢で駆け落ちの約束をした女を待つ竹久夢二。

 

感想

 イメージの断片をつなぎ合わせた様な映像。こういうタイプの映画は訳が分からなさ過ぎてしんどくなってしまいがちだが、意外とずっと見ていられる。それらしいストーリーがあるのと、それぞれのシーンの華やかさや美しさ、そして奇妙さに惹きつけられてしまっているからだろう。

 

 映像には赤と青が多用されているが、そんな中で印象的なのは湖に浮かぶボートの黄色。黄色いボートはそこまで珍しくないので、それでも印象に残るという事はそれ以外の色の使い方(抑え方)が上手いという事になる。そういう細かいこだわりが幻想的な映像を生み出すのだろう。

 

 

 映画の中では、皆が何かを待っている。駈け落ち相手や死んだかもしれない夫、自分を殺しに来る男や相手の恋心、そして死。早く来てほしいような来てほしくないような、待つことに飽きたり、焦れて迎えに行きたくなったりと様々な思いが心をよぎる。あの湖上に漂う黄色いボートは、そんな気持ちで待ちぼうけを食わされている人たちを象徴しているのかもしれない。

 

 好演する女優陣の中で、広田玲央名が時々なんとなく杉咲花に見えた。

 

スタッフ/キャスト

監督 鈴木清順

 

製作 荒戸源次郎

 

出演 沢田研二/毬谷友子/宮崎萬純/広田玲央名/長谷川和彦/坂東玉三郎(5代目)/大楠道代/麿赤児/余貴美子

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音楽 河内紀/梅林茂

 

夢二

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夢二 - Wikipedia

 

 

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