★★☆☆☆
あらすじ
亡くなった父親の研究者仲間だった男が働く研究機関を訪れた高校生は、実験中のクモに刺されて特殊能力を身に着ける。
「スパイダーマン」リブート作品。
感想
リブート作品だが、大して変わり映えのない物語で新鮮味がない。ただ、特殊能力に気づいてスパイダーマンとなっていく主人公の様子は、変態感があっていい。
もう見ているこちらはスパイダーマンを当然のものとして受け入れているが、改めて考えてみると、顔を隠すためのマスクはいいとして、あまり必然性を感じない全身タイツをわざわざデザインして、それを着て夜な夜な街を徘徊し、自らを「スパイダーマン」と名乗っているなんて、相当頭がおかしい。自分のアイデアに悦に入って、若干ニヤつき気味にコスチュームを作っている主人公の姿は、そのことに気づかせてくれる。
今回のスパイダーマンは妙にマスクを嫌がって外したがるなと思いながら見ていたのだが、最終的にはマスクを脱いで正体をばらしてしまって興ざめだった。この界隈の事情に疎いので良く分からないのだが、正体を明かすのは反則なのでは?それがありならそもそもマスクをかぶる必要がない。マジメに見ていたのが急激に馬鹿らしくなってしまった。
最終的にその正体を知った人物は死んでしまったから問題ない、という事になるのかもしれないが、それはそれで主人公の都合で死なせてしまっていいわけ?と思ってしまう。少なくとも、命がけで素顔の秘密は守ってほしいところだ。ストイックさがない。
一応は世界を変えようとするマッドサイエンティストとそれを止めようとするスパイダーマンという構図なので、スパイダーマンを応援するのは理にかなってはいるのだが、どうしてもそんな気になれない。ちょっと変態気味の若者の個人的な戦いにしか見えなくて、応援するよりもただ傍観者として眺めているだけ、という気分だ。
前回のスパイダーマンシリーズもそんな感じだったが、今回は特にその傾向が強いような気がした。
スタッフ・キャスト
監督 マーク・ウェブ
脚本 ジェームズ・ヴァンダービルト/アルヴィン・サージェント/スティーヴ・クローヴス
原作/製作総指揮/出演 スタン・リー
出演 アンドリュー・ガーフィールド/エマ・ストーン/リス・エヴァンス/デニス・リアリー/マーティン・シーン/サリー・フィールド/イルファーン・カーン/キャンベル・スコット/エンベス・デイヴィッツ/クリス・ジルカ/マックス・チャールズ/C・トーマス・ハウエル/ハンナ・マークス/ジル・フリント/マイケル・マッシー
音楽 ジェームズ・ホーナー
アメイジング・スパイダーマン (映画) - Wikipedia
アメイジング・スパイダーマン | 映画 | 無料動画GYAO!
関連する作品