★★★★☆
あらすじ
赤ん坊のころに滝の下で拾われて育てられた男は、いつしか滝の上を目指すようになる。インド映画。
感想
序盤は拾われた子供が大きくなっていく過程が描かれ、大人になった所で物語が動き始める。ただ、大人になった所というのが自分が思ってたところより2段階ぐらい先に進んだところだった。少年ぽさが残る青年、れっきとした若者を通り過ぎて、ひげ面のおじさんぽさが漂いだすところまで成長してしまった。とか言いながら、それでも20歳くらいの年齢設定のつもりかもしれないが。
主人公が美女の幻に導かれて遂に滝の頂上にたどり着く場面や、状況を歌で説明するところ、男女の恋愛の描き方など、独自に定めた様式に従って製作しております、という感じが、ディズニー映画ぽい。ちょっとリアリティにかけるシーンもあるのだが、この世界観の中ではありだな、と思わせてくれる。
そしてインド映画はあまり直接的な性的表現をしないのだと思うが、この映画ではそれが逆にエロティックだ。無駄に女性陣のお腹をクローズアップして、カメラの目線がやらしかった。
主人公がとんでもなく高い滝を上るところからしてそうだが、街の様子、大戦の規模と、とにかくスケールが大きな映画で、それもインドなら納得、といった所だ。そして、中盤以降は主人公の父親の話になり、物語自体もスケールが大きい。途中で主人公が変わると戸惑う部分もあるのだが、同じ役者が演じることでそれを回避しているのは上手い。ただこれはこれで、今どっちを描いているの?と混乱しないこともないのだが。
神の子がやがて成長し、伝説の男となっていくといくという王道的な物語で、象徴的なシーンも随所に用意されている。意外とシリアスなトーンで描かれる場面が多く、まさに伝説が物語られているかのようだ。たまには、こういう真正面から描いた映画を見るのも悪くない。1本の映画として成立していながら、続編が気になる終わり方にしているところもニクい。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 S・S・ラージャマウリ
原案 K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
出演 プラバース/ラーナー・ダッグバーティ/アヌシュカ・シェッティ/タマンナー/ラムヤ・クリシュナ/ナーサル/サティヤラージ/タニケッラ・バラニ/アディヴィ・セッシュ/プラバカール
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