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「アクアマン」 2018

アクアマン(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 海底国の女王と人間の間に生まれた主人公アクアマンは、地上の人間たちに戦争を仕掛けようとする義理の弟を阻止するために動き出す。「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズ第6作目。 143分。

 

感想

 主人公は人間と海底人の間に生まれた子供だ。その生い立ちや人間離れした強靭な肉体、海の中を自在に動き回れる能力などから、彼が常人でないことは良く理解できるのだが、冷静に外見だけを見ると、ただの長髪でガタイの良い入れ墨のあんちゃんでしかないのが面白い。

 

 つまりヴィジュアルにスーパーヒーローらしさがないのだが、スーパーマンみたいにユニフォームを着てしまうと大げさで違和感が生じ、リアリティに欠けてしまうシーンもあるので、この方が現代的と言えば現代的なのかもしれない。ただ長い映画なのでたまにふと我に返って、「ただのプロレスラーやん!」と思ってしまう時はあった。

 

 ストーリーはこの手の映画にありがちなヴィラン(敵役)との戦いが中心になるのかと思いきやそれはラストだけで、ヒロインを連れて世界各地を飛び回り、伝説の矛(ほこ)を探す冒険がメインとなっている。水中だけでなく陸上のシーンも多くてバランスが良く、宝探しのワクワク感もある。さらに「海溝の王国」「砂海の王国」など特徴ある未知の国々を訪れる興味深さも加わって、飽きさせない展開が続く。

 

 またCGを多用した画面を埋め尽くさんばかりに現れるクリーチャーたちなど、とにかく何でもたくさん登場させて、圧倒的な物量で攻める映像も見応えがある。怪獣映画だったり、ロボットアニメを連想させるような映像もあったりして、映像を眺めているだけでも楽しめる。時々「スターウォーズ」ぽく感じるシーンもあり、上下左右自在に動けるので水中と宇宙は似ているなと思ったりもした。

 

 

 それまで普通のあんちゃんのようだった主人公だが、ラストではいつの間にか黄金の衣装に黄金の矛を持つヒーローぽい出で立ちになっている。ヴィランの弟を倒し海底の王国をまとめ上げる結末もキマっていて、まるで神話の誕生を見届けたような気分になった。あまり深く考えずに楽しめる良く出来た娯楽作だ。

 

スタッフ/キャスト

監督/原案 ジェームズ・ワン

 

原案 ジェフ・ジョンズ/ウィル・ビール

 

原作 アクアマン:アトランティスの王(THE NEW 52!) (ShoPro Books THE NEW52!)

 

製作総指揮 デボラ・スナイダー/ザック・スナイダー/ジョン・バーグ/ジェフ・ジョンズ/ウォルター・ハマダ

 

出演 ジェイソン・モモア/アンバー・ハード/ウィレム・デフォー/パトリック・ウィルソン/ドルフ・ラングレン/ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世/ニコール・キッドマン/テムエラ・モリソン/ルディ・リン/マイケル・ビーチ/ランドール・パーク/グレアム・マクタヴィッシュ/(声)ジュリー・アンドリュース/(声)ジョン・リス=デイヴィス/(声)ジャイモン・フンスー/リー・ワネル

 

アクアマン(字幕版)

アクアマン(字幕版)

  • ジェイソン・モモア
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アクアマン (映画) - Wikipedia

 

 

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