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「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲」 1987

ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲

★★★★☆

 

あらすじ

 女にうつつを抜かすヒロシがさらわれ、救出に向かうトオル。シリーズ第4作目。

 

感想

 今回は色恋沙汰がメインで、これまでよりもアダルトな内容となっている。映画のトーンもしっとりと情感あふれるものだ。いつもより皆が大人びて見える。

 

 前作はなかなかしっかりとしたストーリー展開だったが、今作はまた雑なものになっている。前半はちょっとしたエピソードを並べ、後半はシリアスな抗争シーンへと続く。お決まりの展開で、寅さんばりの安定感が出てきた。

 

 

 序盤のエピソードの中では、トオルの退学騒動が印象に強く残った。退学を決意した彼の元にヤクザがスカウトにやって来たりして、無邪気でわんぱくなだけに見える彼らだが、実際はキワどいところにいることに気付かされる。一つ間違えればカタギの道を外れた未来が待っている。そんな現実を突き付けてくるあたりも、この映画が大人びた雰囲気を帯びている一因と言えるだろう。

 

 後半は仮面ライダーか!と言いたくなるような採石場らしき場所での対決シーンとなる。小高くなった丘のてっぺんでの決闘シーンは、相変わらず冷や冷やするような危険なアクションの連続でスリル満載だ。勝負の行方よりも事故が起きないかと気になってしまうくらいだった。さらには動物まで登場し、もはや意味不明の展開となっていく。このメチャクチャ具合いが面白かった。

 

 なんとか勝利した傷だらけの主人公二人が、マジックアワーの空をバックに並び立つラストシーンの映像はとても映画的だ。だがそこで交わしている会話がドン引きするくらい下劣だったので思わず笑ってしまった。そのギャップが良い。

 

スタッフ/キャスト

監督 那須博之

 

脚本 那須真知子

 

原作 BE-BOP-HIGHSCHOOL(3) (ヤングマガジンコミックス)

 

出演 仲村トオル/清水宏次朗/柏原芳恵/宮崎萬純/古川勉/大地康雄/小沢仁志/石井博泰/土岐光明/五十嵐いづみ/少女隊/地井武男/志賀勝/

 

ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲 - Wikipedia

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