★★★★☆
あらすじ
かつての同僚で友人だった女性が殺され、真相を知るために事件を調査し始めた主人公。米ドラマ「ザ・シークレット・ハンター」の劇場版の続編。
感想
序盤は前回同様に、すんなりと本題には入っていかず、いくつかのサイドストーリを見せながら主人公の人となりを見せていくスタイルだ。しかし、配車アプリを使った運転手として生計を立てているなんて、主人公はなかなか最先端の現代的な生活をしている。
その他にも自宅をウェブカメラで監視していたりして、法に代わって裁きを下すこの手のタイプのキャラクターは、古いタイプの人間のイメージが強かったので新鮮だった。乗客との会話から様々な情報が入手できるので好都合でもある。
中盤くらいからようやく本題に本腰が入っていくのだが、前作の主要キャラが死んだり、裏切りがあったりと、続編あるあるがふんだんに盛り込まれていたので、多少がっかりしてしまう部分があった。こういう前作の良い思い出を否定してしまうようなストーリーは個人的には好きではない。がっかりするというよりも悲しくなる。
ただ、自分たちがやっていることは特殊工作員だった時の任務と何も変わらない、と主張する裏切った者たちの言い分は確かに一理ある。主人公がやっている私刑だって見る人によっては、彼らと大差ないとんでもない悪事だ、と考える人もいるだろう。正義も悪も簡単なものではない。
それでも自らの正義を信じ、強い信念で主人公は敵と対峙する。嵐で住民が避難して誰もいなくなった町を舞台に、主人公がひとりで敵を迎え撃つクライマックスは、まるで往年の西部劇の決闘を見ているかのようだった。主人公が主導権を握り、ほぼ反撃されることなく相手を一人ずつ倒していく様子は、見ていて気持ちがよかった。
序盤のサブストーリーで未解決のままだった、妹の肖像画を取り戻そうしていたおじいさんの話が、最後に意表を突く形で解決するサプライズがあってからのエンディング。派手な大団円ではなく、抑制の効いたラストシーンだった。主人公の正義の行動はこれからも続いていくのだろうと、しみじみとした余韻に浸れる。
スタッフ／キャスト
監督／製作 アントワーン・フークア
製作／出演 デンゼル・ワシントン
出演 ペドロ・パスカル／アシュトン・サンダース／オーソン・ビーン／ビル・プルマン／メリッサ・レオ／サキナ・ジャフリー
イコライザー２ 【字幕版】 | 映画 | 無料動画GYAO!
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