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「HK 変態仮面」 2013

 

HK/変態仮面

 

★★★☆☆

 

あらすじ

  パンティをかぶって変身し、悪と戦う男。

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感想

 女性のパンツをかぶって男が戦うバカげた設定だ。あまりのくだらなさに最初の15分くらいはへらへら笑いながら見ていられる。しかし、それを過ぎると次第に真顔に戻っていく。この調子であと一時間以上続くのか、と時計をちらちら見ながら。

 

 中盤はムロツヨシや佐藤二朗が活躍する、この監督お得意のいつものあれだ。面白くないわけではないが、だからと言ってすごく面白いわけでもないやつ。またやってるな、と思いながら、この変態仮面と、例えば「バットマン」は何が違うのだろうと考え始める。

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 最初は正義感から始まり、やがて悪玉に目をつけられて対立構造が出来上がる、という意味では、そんなに違いはない。強いて言うなら、悪玉の目的がしょぼいというか、リアリティがないというところだが、これを真面目にやってしまうと作品全体のふざけた雰囲気が台無しになってしまうから、これも間違ってないと言える。

 

 ただ、戦いのシーンを面白くすることに集中し過ぎていて、それぞれの戦いから何も新しいドラマが生まれていない。股間を強調した面白技ばかり見させられて、次第に慣れるし飽きてくる。次はどうなる?というワクワクがない。それが中盤の停滞感の理由だろう。無駄に技が多彩なのは悪くなかったが。

 

 この調子でグダグダになって終わっていくのかなと思っていたら、主人公がヒーローとしてのアイデンティティーに苦悩し始めて、ヒーローものらしくなってきた。安田顕演じる敵役が強くて、主人公を追い詰めていくのも良かった。しかもちゃんと下らなさはキープしている。

 

 

 後半は盛り返してエンディング。何となく最後はきれい事を言って上手くまとめたくなりそうなものだが、ちゃんと最後まで馬鹿馬鹿しさを貫き通したのは見事だった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 福田雄一

 

原作 HK 変態仮面 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 


出演 鈴木亮平/清水富美加/片瀬那奈/ムロツヨシ/安田顕/佐藤二朗/池田成志/塚本高史/岡田義徳/大東駿介/平子祐希/大水洋介/高畑充希/今野浩喜/木南晴夏

 

音楽 瀬川英史
 

HK/変態仮面

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