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「MEG ザ・モンスターズ2」 2023

MEG ザ・モンスターズ2

★★☆☆☆

 

あらすじ

 何者かが引き起こした爆破により、海底調査に向かった探査船が動けなくなり、乗組員たちは巨大サメがうろつく中、海底を歩いて避難することになる。

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 ジェイソン・ステイサム主演、ウー・ジン、クリフ・カーティスら出演。シリーズ第2作目。原題は「Meg 2: The Trench」。116分。

 

感想

 冒頭は、海に汚染物質を不法投棄する業者と戦う主人公の姿が描かれる。まるで特殊戦闘員のようで、こんなキャラだったっけ?とポカンとしてしまった。前作ではなく、別の何かの映画に出ていた時のジェイソン・ステイサムみたいだった。

 

 その後、前作同様に深海探査に出掛けるのだが、主人公らは何者かの陰謀に巻き込まれ、遭難してしまう。そして、待ち受ける妨害や困難を乗り越え、なんとか海上にたどり着こうとする姿が描かれる。海洋サスペンス・アクションとしては悪くないのかもしれないが、これってサメ映画じゃないの?と戸惑ってしまう。一応サメは出てくるが、メインではない。

 

 

 そしてこの海底でのシーンは、何が起きているのかが非常に分かりづらい。海底ステーションで主人公らが必死に何かやっているが、何をしようとしているのかはよく分からないし、海中で落下物を避けたり、襲撃する生物から逃れるアクションシーンも映像が分かりづらく、ドキドキするというよりも今何があったのかと、必死に確認するだけになってしまっていた。

 

 主人公らは海底からなんとか地上に戻ることが出来た。続いて陰謀の阻止に乗り出すのだが、なぜかここから急にコメディ色が強くなる。それまでが割とシリアスな雰囲気だったので、急に皆が悪ふざけを始めたように見えてしまい、あまりの変わりように、笑うよりも「どうした?」と心配になってしまった。

 

 ラスト30分くらいになると、ようやく巨大ザメであるメガロドンが暴れ出し、ようやくサメ映画らしくなってきた。しかし、まだ陰謀の話は同時進行しているし、サメ以外の生物も暴れているしで、なんだか落ち着かない。焦点が定まらず、ドタバタと収拾がつかない感じになってしまっている。

 

 主人公がメガロドンを倒すクライマックスはなかなか迫力があって見応えがあったが、サメ映画的な興奮はそれだけだった。この手のアクション映画は、あまりストーリーを気にしては駄目だが、それにしてももっとちゃんとやろうよと言いたくなる映画だ。サメ映画と言えどもサメばかりでは単調になると恐れたのかもしれない。だがもっとやりようはあったはずだ。

 

スタッフ/キャスト

監督 ベン・ウィートリー

 

脚本/原案 ディーン・ジョーガリス/ジョン・ホーバー/エリック・ホーバー

 

原作 The Trench: MEG 2 (English Edition)

 

製作総指揮/出演

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ウー・ジン

 

出演 ソフィア・ツァイ/ペイジ・ケネディ/セルヒオ・ペリス=メンチェータ/スカイラー・サミュエルズ/シエンナ・ギロリー/クリフ・カーティス

 

MEG ザ・モンスターズ2 - Wikipedia

 

 

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