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「テッド」 2012

テッド

★★★★☆

 

あらすじ

 不思議な力によって命を吹き込まれたクマのぬいぐるみと幼少期から親友のように暮らしてきた男は、その関係を恋人に見直すよう迫られる。

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 シリーズ第1作目。106分。

 

感想

 ぬいぐるみが喋り出すというファンタジーも、実際に起きたらこうなるはずだよね、を描くコメディーだ。喜んだ子供が連れてきた喋るぬいぐるみを見て、ドン引きする両親のリアクションが可笑しかった。リアルではきっとこうなるはずだ。

 

 最初は可愛らしかったぬいぐるみだが、世間に注目されてチヤホヤされるも、やがて飽きられて見向きもされなくなる過程を経た20数年後は、大きくなって問題ばかりを起こすようになった子役スターのように厄介な存在になってしまっていた。これもまたリアルだ。共に成長した主人公とのダメな中年同士のやり取りが面白い。

 

 下ネタや映画ネタ、また薬物や差別などの際どいジョークを連発するが、引いてしまわずにちゃんと笑える範囲に収めているのが上手い。これは可愛いぬいぐるみのビジュアルも大いに貢献している。見た目やキャラは重要だ。また主演のマーク・ウォールバーグが、面白いことを言いそうもない雰囲気で笑かしてくるのも良い。いいコンビネーションだ。

 

  だが主人公の恋人は、何かとつるんでばかりいる二人?の関係を快く思っていない。何度かやらかして別れを切り出されてしまった主人公は、ぬいぐるみを責めて絶縁しようとする。だが別にぬいぐるみは悪くないよなと思っていたら、まさにそのことをぬいぐるみが指摘していて安心した。この二人のガチの殴り合いのシーンも笑える。

 

 

 その後、ぬいぐるみが誘拐される事件が起きる。主人公と恋人の関係を修復するためにも、物語を盛り上げるためにも必要な展開だったのかもしれないが、大きな事件は起きない日常系みたいな雰囲気で通して欲しかった気もした。

 

 映画「フラッシュ・ゴードン」をフィーチャーするなど伝わりづらいネタも多かったが、そのよく分からない感じも面白くなってくる。気軽に楽しめるコメディ映画だ。ぬいぐるみとか関係なく、友達はちゃんと選びなさいよという話でもある。

フラッシュ・ゴードン(字幕版)

 

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/原案/製作/出演(声) セス・マクファーレン

 

出演 マーク・ウォールバーグ/ミラ・キュニス/ジョエル・マクヘイル/ジョヴァンニ・リビシ/(声)パトリック・スチュワート/エイディン・ミンクス/パトリック・ウォーバートン/マット・ウォルシュ/ジェシカ・バース/ビル・スミトロヴィッチ/ラルフ・ガーマン/アレックス・ボースタイン/ローラ・ヴァンダーヴォート/(声)タラ・ストロング/ジェシカ・ストループ/メリッサ・オードウェイ/サム・J・ジョーンズ/テッド・ダンソン/ノラ・ジョーンズ/トム・スケリット/ジョン・ヴィーナー/マイク・ヘンリー/ダニー・スミス/ライアン・レイノルズ*

*カメオ出演

 

テッド

テッド

  • Mark Wahlberg
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テッド (映画) - Wikipedia

 

 

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