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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ホワイトリリー」 2017

ホワイトリリー

★★★☆☆

 

あらすじ

 女性陶芸家の弟子として、住み込みで公私ともに世話をしている女性。さらに一人の若い男が弟子として住み込むようになったことから、彼女たちの関係に亀裂が入る。

 

感想

 日活のロマンポルノ・リブート企画として制作された作品。この手の企画だと、ロマンポルノなのにセンスがあって映画として面白い、みたいな、少しひねったものを狙ってしまいそうだが、この映画は清く正しく王道を行っている。これはこれで潔くて好感が持てる。

 

 監督は「リング」の中田秀夫。駆け出しのころに日活で、助監督としてロマンポルノに関わっていたそうで、きっと俺が監督になったらこう撮る、みたいなことを色々と考えていたのだろうなと思わせる内容。足の指の指紋がくっきり見えるほどのクロースアップはなんだか気持ち悪かったが、こういう映画における大事なシーンでは、工夫を凝らしたカットが色々と見られて、ちゃんと本来の趣旨で楽しめるような映画にしようという意気込みが感じられる。

リング

リング

  • 松嶋菜々子
Amazon

 

 なので逆にストーリーとしては大したことがないのだが、そこは重要視していないのだろう。定期的に訪れる濡れ場シーンがつながるように物語をこしらえた、という感じだ。 

 

 

 それからこの手の映画ではえてしてありがちなのだが、意図せず滑稽となってしまうシーンがたくさん登場する。大自然に全裸だったり、女番長のいじめコントみたいなシーンだったり、真面目にやっているだけに思わず笑ってしまいそうになる。おとなしそうな主人公を演じる飛鳥凜が唐突にドスのきいた低い声を出したり、陶芸家役の山口香緒里のなんとも言えない表情の顔芸など、出演陣の演技も時おり面白かった。こういう映画は、そういったツッコミどころがあってこそ、みたいなところがあるかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督 中田秀夫

 

脚本 加藤淳也/三宅隆太

 

出演 飛鳥凛/山口香緒里/町井祥真

 

ホワイトリリー - Wikipedia

ホワイトリリー(R15+) | 映画 | 無料動画GYAO!

 

 

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