あらすじ
それぞれが特別な能力を持った四人組の銀行強盗。
感想
この手の小説には「裏切り」というのはよくある話で、この小説の中でも起きる。しかし、普通の小説ならばそこから仲間割れや、裏切り者探しなどの展開へとつながっていくのに対し、この小説ではそうとはならない。むしろ、団結力が高まるような展開へと向かう。どちらかというと裏切られるのは読者。
相変わらず、著者の小説の登場人物たちが交わす会話は、小粋で楽しい。ストーリーのリアリティを細かく言い出したらきっといろいろ出てくるだろうが、そんなことは問題にしたくないくらい、一つの活劇的感覚で楽しめる。
著者