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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「すべてがFになる」 1996

すべてがFになる (講談社文庫)

★★★☆☆

 

 殺人事件を起こし、10数年幽閉されるように生活していた天才科学者が、何者かに殺害される。

 

 最初から誰も容疑者じゃないような書き方。普通はこの人が犯人ぽいなと思わせるような描写があったりするが、この本の中では皆がただ推理のための情報を与えるためだけに存在しているような気さえする。

 

 そして推理も科学的なアプローチによって行われているような印象。密室の殺人事件が成り立つためにはどういう状況である必要があるのか、まるで適切な実験の条件を設定する作業を考えているかのようでもある。著者が理系のミステリー作家と言われるのも、よく分かる内容だ。

 

 理系らしい展開や会話が心地よく感じる人もいるだろうが、自分には堅苦しく序盤は読み辛く感じてしまった。ただ終盤の事件の全容が見えはじめ出してからは面白く、スイスイと読めた。トリックもなるほどと思わせてくれる。ただ犯人の動機や行動に対しての疑問はすべて、犯人はああいう人間だから、で納得するしか無いのがずるいような気もする。

 

著者 森博嗣

 

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

 

すべてがFになる - Wikipedia

 

登場する作品

オブジェクト指向システム分析設計入門―オブジェクト指向の基礎から解説する (SRCハンドブック―STシリーズ)

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