★★★☆☆
あらすじ
MI6のジャマイカ駐在員が消息を絶ち、現地の捜査に向かったジェームズ・ボンド。
「ジェームズ・ボンド」シリーズ第1作目。別邦題は「007は殺しの番号」。原題は「Dr. No」。105分。
感想
記念すべきジェームズ・ボンドシリーズの第一作目だ。今見るととても牧歌的でのんびりとしている。ボンドも敵を泳がせ気味だ。敵側の女が時間稼ぎのためにベッドに誘っていることを知りながら、それに応じるボンドは、下卑た男に見えなくもなかった。ただボンドも時間を潰す必要があったので、渡りに船で、それなら、ということだったのだろう。昔は時間が有り余っていた。
そして捜査もローテクだ。基本的には聞き込みや腕力など、総合的な人間力で進めている。誰かが自分の部屋を勝手に調べていないかをチェックするために、クローゼットの扉の境目に髪の毛を貼りつけておくシーンは、あまりに原始的で泣けてきた。そしてボンドは初めての場所では必ずあちこちを念入りに調べる。基本なのだが、大仰にめちゃくちゃ警戒する様子は今見るとなんか可笑しかった。
終盤は、敵役のドクター・ノオのいる島に乗り込み、いよいよ核心に迫っていく。しかしバレないようにと慎重に潜入していたのに、最終的には捕まってあっさりと中心部まで連れていかれてしまったのには拍子抜けした。そしてドクター・ノオのキャラが弱い。途中で、あれ?この人がドクター・ノオだったっけ?と一瞬見失いそうになった。
クライマックスの直接対決は、いかにもオールドスクールな舞台で行われ、今見るとかなり見劣りする。火炎放射器を積んだ戦車を地元の人がドラゴンだと恐れていたのもちょっと苦しいかなという気がした。
しかしすべてが終わってからの、船上でボンドガールとイチャつくラストシーンからのエンドロールは決まっていた。案外と余韻は悪くない。今に続くシリーズはここから始まったのかと意識しながら見ると、なかなか興味深い映画だ。
スタッフ/キャスト
監督 テレンス・ヤング
出演 ショーン・コネリー/ウルスラ・アンドレス/ジョセフ・ワイズマン/ジャック・ロード/バーナード・リー/ピーター・バートン/ロイス・マクスウェル/アンソニー・ドーソン/ジョン・キッツミラー/ゼナ・マーシャル/ユーニス・ゲイソン
音楽 モンティ・ノーマン
編集 ピーター・ハント
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