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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「夫たち、妻たち」 1992

夫たち、妻たち

★★★★☆

 

あらすじ

 友人夫婦が突然離婚を発表し、動揺する夫婦。

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感想

 友人夫婦が突然離婚したことに端を発し、ギクシャクしていく夫婦の姿が描かれる。安定した暮らしに満足していたのに、なにか一つの変化が起きただけで突如不安に襲われることはある。当然だと思い込んでいたものが当然ではなかったことに気付き、当たり前だと思っていたものすべてを疑心暗鬼の目で見るようになってしまうからだろう。

 

 主人公の妻が友人夫婦の離婚にオーバー過ぎるリアクションを見せたのもそれが原因と言える。起きるべきでないことが起きてしまったと感じている。彼女が残念に思う気持ちは理解できるが、だからと言って友人夫婦を非難までするのは完全に大きなお世話だろう。

 

 

 だがこんな余計なお世話をする人は世の中にたくさんいる。芸能人の不倫にエキサイトしてしまう人たちもその一例だ。だが彼らも主人公の奥さんのように、その芸能人の不倫によって自分の心や生活の何かが脅かされると感じているのかもしれない。そう思うと同情できなくもない。

 

 主人公夫婦は、自分たちの関係を疑うようになる。だが、新たな恋を楽しむ離婚した友人たちの姿に触発された部分もあるはずだ。自分たちもまだ彼らのように自由に恋愛を楽しむことができると気づいてしまった。あんなに友人の離婚にショックを受けていたのに、逆説的な展開で面白い。

 

 登場人物たちが皆恋愛感情を重要視して大切にしているのがとても印象的だ。いい年になっても、結婚していても、愛だの恋だの言っていられるのは、人生を謳歌している充実感があっていいのかもしれない。人生を楽しんでいる感じがする。もちろんそれだけがすべてではないのだが。

 

 登場人物らが皮肉や泣き言を交えて喋りまくるいつものウディ・アレン映画だ。わざと手振れで揺れる映像にしたり、インタビューシーンがあったりして、ドキュメンタリータッチにしているのが特色だろうか。繰り返されるうだつの上がらないやり取りになんとも言えないユーモアが感じられて笑えてくるのだが、ハマらない人にはハマらないかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/出演

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出演 ミア・ファロー/ジュディ・デイヴィス

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ジュリエット・ルイス/リーアム・ニーソン/リセット・アンソニー/ブライス・ダナー/ロン・リフキン/ノーラ・エフロン/フレッド・メラメッド*

*クレジットなし

 

夫たち、妻たち

夫たち、妻たち

  • Jeffrey Kurland
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夫たち、妻たち - Wikipedia

 

 

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