★★★☆☆
あらすじ
近未来、突然変異により進化した人類、ミュータントは、法案により差別的扱いを受けようとしていた。
シリーズ第1作目。原題は「X-Men」。104分。
感想
突然変異により人類が進化したにしても、ちょっとごちゃごちゃしているな、というのが最初の感想だ。目から光線が出たり、舌が飛び出たり、変身出来たりと、皆の特殊能力がバラバラすぎる。何でもアリだ。もしかしたら生物の進化もこのように何でもありの状態で、自然淘汰によって最も環境に適応した者だけが生き残り、あとから見たらある一定の方向性が見えるだけのことなのかもしれない。
人類から迫害を受けようとするミュータント同士の戦いが描かれる。それぞれの特殊能力がこんなにも違ったらそりゃ簡単に一枚岩になれないわ、というツッコミはあるにしても、まるで保守勢力と闘う対抗勢力のようだ。
保守勢力である人類は、自分達を守るために仲が悪くても一丸となれる。だがそれに対抗するミュータント側は、彼ら人類とどのように付き合っていくかで意見が分かれ、仲間同士で争いを始めてしまう。やがて勝手に自滅して、旧態勢力は安泰のまま、みたいなよくある光景にも見える。
本当は人として普通の人生を歩みたいのに、特殊能力があるせいで皆と同様に生きられない、という悲哀はあるはずなのに、皆の能力がバラバラすぎて誰にも感情移入できず、まるでサーカスでも見ているかのような気分になった。
スタッフ/キャスト
監督/原案 ブライアン・シンガー
製作総指揮 アヴィ・アラッド/トム・デサント/リチャード・ドナー/スタン・リー
出演 ヒュー・ジャックマン/パトリック・スチュワート/イアン・マッケラン/ファケム・ヤンセン/ジェームズ・マーズデン/ハル・ベリー/アンナ・パキン/ショーン・アシュモア/レベッカ・ローミン=ステイモス/タイラー・メイン/レイ・パーク/ブルース・デイヴィソン/ショーン・ロバーツ//ダグ・レノックス
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