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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「バグダッド・カフェ」 1987

バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版 (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 アメリカ旅行中に夫と喧嘩して一人歩き出したドイツ人女性が、砂漠に佇むカフェにたどり着く。

 

感想

 何もない砂漠の中で、旅行者が給油のためだけに立ち寄るような場所。そこを経営する家族とそこに居つく人たち。刺激もなく変わり映えのない毎日に、彼らの間には気だるい倦怠感が漂っている。そんな場所に現れた一人の旅行者。夫と喧嘩して、行くあてもなかった彼女はそこに居つくようになり、次第に彼らの気だるい日々が変わっていく。

 

 登場人物に美男美女がいないのも珍しい。主人公も太った女性だし。でも、こんな何もないような所だからそれが自然なような気もする。しかし、広大なアメリカの中には、こんな場所がきっとたくさんあるのだろう。

 

 

 最初は風変りな映像が続いて、どうにも落ち着かない感じだったが、やがてバグダッドカフェでの生活が始まるあたりから安定してきて観られるようになった。一人の女性によってカフェ周辺の雰囲気が変わっていく。そして、長距離トラックドライバーの間で話題になり、賑わうようにさえなる。

 

 その過程はなかなか楽しいが、ひとりタトゥー屋をやっていた女性が出て行ってしまったのが印象に残った。人で賑わい笑顔が溢れる場所を望まない人もいる。元々活気のない場所だったが、それを気に入っていた人もいるのだと。誰にとっても素晴らしい場所なんてないのかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 パーシー・アドロン

 

出演 マリアンネ・ゼーゲブレヒト/CCH・パウンダー/ジャック・パランス/クリスティーネ・カウフマン

 

 バグダッド・カフェ - Wikipedia

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