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「ビトレイヤー」 2013

ビトレイヤー (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 息子が何者かに襲われて重傷を負った事を知り、実情を探るために現地に乗り込んだ大物犯罪者と、彼の逮捕に情熱を傾ける刑事。

 

感想

 登場人物たちが多くを語らず、静かに物語は進行していく。それだけにしっかりと見ていないと物語を見失いそうになってしまうが、ハードボイルドな雰囲気は悪くない。

 

 大物犯罪者の息子が重傷を負って捕まったことを知り、それを利用して彼を捕えようとする主人公。しかし次第にその息子が巻き込まれた事件自体の闇の深さが明らかになっていく。

 

 

 背後に巨悪が潜むこの事件を根本的に解決したい主人公と、息子に危害を与えた人間たちに復讐をしたい大物犯罪者の利害関係が一致して、いつの間にか二人が協力をするようになっていくストーリーが面白い。主人公が相棒の女性刑事とベタに引っ付くのかと思いきや、そうはならずに別の展開が待っていたりするなど、その他にも色々と意外性があって脚本に工夫を感じる。

 

 なかでも、犯人の留守中に同居する祖母を訪れて、犯人が帰ってくるのを一緒に待ち受けていたシーンは、どこか和むような気分がありつつも緊迫感がある不思議な状況で、見ごたえがあった。

 

 全体的に悪くない出来だとは思うのだが、犯人たちを自らおびき出しておきながら大した準備をしていなかったり、犯人たちが接触する情報を入手しておきながらこっそりではなく、堂々と乗り込んだりと、メインの二人とも軽率な行動が目立つのが気になった。もっと万全の体制で事に望めよ、と言いたくなる。それから、目的達成後の二人はあれが正解なんだろうか?と少しモヤモヤした。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 エラン・クリーヴィー

 

製作総指揮

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リザ・マーシャル/スチュアート・フォード/ザヴィエル・マーチャンド/ジャン・ペイス/クリストファー・ウッドロウ/モリー・コナーズ

 

出演 ジェームズ・マカヴォイ/マーク・ストロング/アンドレア・ライズブロー/ピーター・ミュラン/デヴィッド・モリッシー/ダニエル・メイズ/エリス・ガベル/ダニエル・カルーヤ/ジェイソン・フレミング

 

ビトレイヤー (字幕版)

ビトレイヤー (字幕版)

  • ジェームズ・マカヴォイ
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ビトレイヤー - Wikipedia

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登場する作品

カラミティ・ジェーン(字幕版)

 

 

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