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「ポリス・ストーリー/REBORN」 2017

ポリス・ストーリー/REBORN(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 人体実験の失敗によりモンスターとなってしまった男に娘をさらわれ、奪還に向かう刑事。「ポリス・ストーリー」シリーズとは無関係。

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感想

 薄っすらと理解はできるのだが、かなり雑なストーリーの映画だ。そもそも事件の発端となった研究も何のためにしているのか分からないし、その詳細も不明だし、研究者を襲った敵勢力が誰なのかも分からない。分からないことだらけだが、すべては雰囲気だけで進行していく。

 

 そんな雑な物語の中に放り込まれていく、既視感のあるエピソードや映像の数々。親子感動ものやスペースオペラ風、アメコミ風にストリート映画風、スタイリッシュな近未来SFにドタバタコメディと、真似したいものをすべて集めて、無理やりつなげたのだろうなと想像してしまう。しかし現代を舞台にした物語だったのに、終盤にまるでスターウォーズのようなSF映画に突然切り替わる強引さはすごかった。

 

 

 そんな無茶苦茶な内容でも、ジャッキーのすごいアクションを見ていたら、細かいことはどうでもよくなってきて最終的には満足してしまうというのが、ジャッキー映画の醍醐味だ。相変わらずアイデア溢れる格闘シーンは面白いし、実際にやったのかCGなのかは分からないが、シドニーのオペラハウスの屋根の上で繰り広げるシーンは、往年の無茶するジャッキーを見るようで懐かしい気分になった。

 

 たださすがに還暦を超えたジャッキーにすべてを挽回するほどの過激なアクションを期待するは酷だろう。それをカバーするための役割としてショウ・ルオ演じる若い謎の男が登場するのだが、彼のコミカルシーンがことごとく面白くなく、笑うどころか腹立たしさを覚える始末。これならいない方が良かった。

 

 その他にも、一応自らネタにはしていたが、敵の実行部隊の女リーダーが着ていた衣装がコスプレのようでダサすぎだったのも辛かった。全体を通して一生懸命モノマネをしているような雰囲気があり、残念な気分になってしまう映画だった。それでもジャッキーが出ているというだけで最悪ではなかったと思わせるのだから、逆に彼の凄みを感じてしまう。とはいえ、いつまでもそれに甘えていちゃいけないだろう、とは思うが。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 レオ・チャン

 

脚本    エリカ・シアホウ/ツイ・シウェイ

 

製作総指揮/出演

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出演 ショウ・ルオ/オーヤン・ナナ/エリカ・シアホウ/カラン・マルヴェイ/テス・ハウブリック

 

ポリス・ストーリー REBORN - Wikipedia

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