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「斉木楠雄のΨ難」 2017

斉木楠雄のΨ難

★★☆☆☆

 

あらすじ

 超能力を持って生まれながらも凡人のふりをして生きる男子高生は、文化祭を無事に終わらせるために奔走する。97分。

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感想

 超能力者の主人公が、能力を隠しながら文化祭で起きる事件を解決していく物語だ。他の登場人物たちがギャグをやり、主人公が心の中でツッコんでいくコメディとなっている。

 

 だがギャグがほぼ面白くない。つまらないギャグもしつこく連発すればくだらなさ過ぎて笑えてくることもないわけではないが、この映画に関してはそんなことはなかった。ツッコミをする主人公が、何事にも余裕で対処できてしまう能力者なので、常に冷静沈着で一本調子なのが辛い。同じパターンの繰り返しだ。

 

 

 ずっと低調なのだが、元ヤンキーを演じる賀来賢人が中心となるシーンは少し笑えた。これは彼が上手く間を使っているのが大きい。キャラに制約されずに自由にやれている。逆にキャラに縛られてしまっていた主演の山崎賢人は、ずっと出ているのにやりがいがなさそうだった。

 

 他の若い役者陣は、すごく一生懸命にやっているなという印象だ。決して面白くはないのが残念だ。そんな中の一人である橋本環奈が、特に触れられなかったが超厚底の上履きをはいているのが気になった。それで調べてみたら彼女は身長が150センチほどらしく、他の役者とのバランスを取るのが大変そうだなと、どうでもいい心配をしてしまった。

 

 そんなことをつらつらと考えているくらい冷めた気持ちで見ていたわけだが、たいした物語もなく、つまらないギャグの連続を見続けるのはなかなかにしんどかった。もしかしたら一番笑えるのは、このコメディ映画をずっと真顔で見続けている自分の姿かもしれいない。

 

 ただ、あらかじめ予想できたこの監督のいつもの世界観なので、ダメージに備えることが出来ていたのが幸いだ。ある意味で想定内と言える。しかしこんな感じの映画が作られ続けているわけなので、好きな人には好きなのだろう。自分には合わないだけだ。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 福田雄一

 

原作 斉木楠雄のΨ難 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

出演 山﨑賢人/橋本環奈/新井浩文/吉沢亮/笠原秀幸/賀来賢人/ムロツヨシ/佐藤二朗/内田有紀/田辺誠一

 

音楽 瀬川英史

 

斉木楠雄のΨ難 - Wikipedia

 

 

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