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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「静かなる叫び」 2009

★★★☆☆ あらすじ 1989年、カナダのモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件をモチーフにした作品。 感想 なんでもない日常に突然始まる銃乱射事件。2003年の映画「エレファント」を思い起こさせる。一瞬何が起きたかと時が止まり、それからパニックになる…

「砂の器」 1974

★★★★☆ あらすじ 殺人事件直前に容疑者と話し込む被害者が口にした東北なまりの「カメダ」という言葉を手がかりに、事件解明に奔走する刑事。 感想 事件解明のために、秋田、島根、三重、大阪、石川と各地を駆け回る刑事。勿論、現場に行かないと分からないこ…

「うたかたの日々」 1947

★★★☆☆ あらすじ ある女性と出会い結婚した裕福な男。しかし、妻が重い病気にかかってしまう。別の邦題は「日々の泡」。 感想 幻想的な表現が多用された小説。正直、書かれている内容がうまくイメージできない部分が多くて少々つらかった。 映画を見て、原作…

「ジェーン」 2016

★★☆☆☆ あらすじ 夫はかつての仲間に襲われ重傷を負い、さらなる追撃から家族を守るためにかつての恋人に協力を求める妻。 感想 痛快な女主人公の西部劇と勝手に思い込んで見始めたのだが、かなりウェットな物語だった。恋人が戦死したものと思って別の男と結…

「きみはいい子」 2015

★★★★☆ あらすじ つい子供に手をあげてしまう母親と学校教師、身寄りのない老女、それぞれの物語。 感想 夫は単身赴任していて、マンションの一室で一人、娘の面倒を見る母親。言うことを聞かない娘につい手をあげてしまう。この密室で二人きりというシチュエ…

「家族の庭」 2010

★★★☆☆ あらすじ 円満な初老の夫婦と彼らのもとに集まる人々の一年。 感想 地質学者とカウンセラーというしっかりとした職を持ち、家庭では一緒に市民菜園での作業に精を出し、時々、知人友人を家に招いて食事をして会話を楽しむ夫婦。その仲良しぶりが微笑ま…

「WHO AM I?」 1998

★★★★☆ あらすじ アフリカでの秘密任務中に記憶を失った特殊工作員。 感想 正直、序盤はかなりつまらない。一応は記憶を失った主人公がアフリカの部族と共に暮らすとか、ラリーレースに参加するとかあるのだが、ただそれだけでそこに面白みはない。その間に、…

「シークレット・アイズ」 2015

★★★☆☆ あらすじ 同僚の娘を殺した犯人を執拗に追い続ける元FBI捜査官。 www.youtube.com アルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」のハリウッド・リイマジネーション作品。 感想 ジュリア・ロバーツとニコール・キッドマンの競演。もう一昔前なら華やかな作品になっ…

「深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話」 2017

★★★★☆ 内容 ツイッターで多数のフォロワー数を誇る主婦によるコラム。 感想 男女の問題や人間関係、世の中のこと、自身の身に起きたことなど、多種多様なテーマが独特の視線で語られる。ツイッターでつぶやいているように下ネタばかりなのかと思ったらそうで…

「バーフバリ 伝説誕生」 2015

★★★★☆ あらすじ 赤ん坊のころに滝の下で拾われて育てられた男は、いつしか滝の上を目指すようになる。インド映画。 感想 序盤は拾われた子供が大きくなっていく過程が描かれ、大人になった所で物語が動き始める。ただ、大人になった所というのが自分が思って…

「白いリボン」 2009

★★★☆☆ あらすじ 第一次大戦直前のドイツ北部の村で次々と起きた不可思議な事件。カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。 感想 通りに張られた針金に引っかかり医者が落馬する事故が起きて物語が始まる。気になるのは、明らかな悪意が見て取れるのに、周囲の…

「スパルタンX」 1984

★★★☆☆ あらすじ スペイン・バルセロナでキッチンカーを運営する二人組のもとに、一人の若い女性が逃げ込んでくる。 感想 舞台はスペイン・バルセロナ。ローカルの人も含めて、それでも前編広東語で押し通すのがいい。わざわざスペイン語を話して字幕にするの…

「日のあたる白い壁」 2001

★★★☆☆ 内容 著者が世界各地で出会った様々な画家の作品について書いたエッセイ。 感想 ゴーギャン、ゴッホ、マティスなどの画家ごとに特に1枚の絵画をピックして、それについて書かれている。取り上げられる絵画はちゃんとカラー印刷されたものが収録されて…

「アイ・アム・レジェンド」 2007

★★☆☆☆ あらすじ ウィルスが蔓延し、人類が絶滅状態に陥った世界。感染源となったニューヨークでただ一人生き残り、治療方法を探す男がいた。 感想 何度も映画化されている作品だからなのか、どこまでが前提の知識となっているのかが曖昧な作品だ。蔓延したウ…

「リップヴァンウィンクルの花嫁」 2016

★★★★☆ あらすじ 自分の結婚式で参列者を雇ったことをきっかけに、何でも屋と称する男に頼るようになった女。 感想 綾野剛演じる何でも屋の得体の知れなさが不気味。人をだまして利用する人にしては全然悪い顔を見せず、常に人当たりが良い。しかも、やってい…