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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「柳生一族の陰謀」 1978

★★★★☆ 徳川二代将軍秀忠の死による家光と忠長の将軍後継争い。 なかなか豪華な面々。だが正直、後継争いに決着がつくまではそれぞれに大した見せ場もなく、役者陣を活かしきれなかったなぁと思っていたのだが、後継争いに決着がついてからが本番だった。 後…

「ポランスキーの 欲望の館」 1972

★★★☆☆ 一人旅を続ける女性が暴漢に襲われ、奇妙な人々が暮らす館に逃げ込む。 舞台となる館が豪邸でインテリアにも凝っており、それだけでもなかなか見ごたえがある。現代アートをモチーフにした調度品など、画面の隅々まで眺めたい感じ。 映画はコメディだ…

「かくて行動経済学は生まれり」 2017

★★★★☆ 行動経済学者を生み出した二人の心理学者、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの足跡を追う。「マネー・ボール」の著者による本。 まず最初に興味をひかれるのは、彼らの出自であるユダヤ人、イスラエル人という人たちだ。特にダニエル・…

「ぼくたちの家族」 2014

★★★★☆ 母親が余命わずかと診断され、動揺する家族。 突然倒れたわけでもないのに、様子がおかしいからと病院に連れて行ったら、一週間がヤマとか言われたらそりゃ動揺する。だけどそこからは闘病の物語と言うよりは、家族の一人が死ぬかもしれないという事態…

「ステイ」 2005

★★★☆☆ 自殺を予告した患者を心配し、居場所を探す精神科医。 よく見ると、同じ格好をした二人組、三人組が通り過ぎたり、乱雑だけど整然とした本棚、男同士、女同士のペアで踊る集団など、どこか現実感のない、奇妙な風景が登場人物たちの背後で広がっている…

「Seventh Code」 2014

★★★☆☆ 一度だけ会ったことのある男を追って、ロシアまでやって来た女。 色々と疑問が出てきてしまう映画ではある。女はどうやって男のロシアでの居場所がわかったのか、なんで男はつきまとう女にそれほどは驚いていないのか。また、明らかになった女の正体か…

「フェア・ゲーム」 1995

★★★☆☆ 何者かに命を狙われる女弁護士と、彼女を護衛する刑事。 タフないい男とセクシーな女、派手な爆破シーンと、典型的ないかにもなアクション映画。意外と最近こういう映画は見なくなったかもしれない。 当時にこれを見れば、悪役たちはハイテクを駆使し…

「地獄門」 1953

★★★☆☆ 平治の乱の際に出会った女に好意を持った男は、女が既婚であることを知るが、それでも強引に結ばれようとする。 男が女に好意を持つのは理解できるのだが、既に結婚しているから諦めろと言われても頑なに諦めないのが往生際が悪い。女も好意をもってい…

「ヴェネツィアに死す」 1912

★★★☆☆ 避暑地を訪れた高名な年老いた作家が、美しい少年に惹きつけられる。 名前は知っていたが初めて読むトーマス・マン。村上春樹の「ノルウェイの森」に彼の著作「魔の山」が出てくる。もっと古い時代の作家かと思っていたが、没年が1955年と知って驚いた…

「氷の接吻」 2000

★★★☆☆ 監視対象の男を殺害した謎の女に惹かれてしまった英国諜報局員。 監視していた男が女に殺される一部始終を見ていたのに、なんで主人公は惹かれてしまったのか、謎だ。妻と娘が去った自分の境遇になにかリンクするものを感じたということか。それにして…

「悪夢探偵」 2007

★★★☆☆ ある番号に電話をかけた直後に自殺するという事件が連続して起こり、女刑事はその真相を探るため、夢探偵に協力を依頼する。 自殺するときに一緒に死んでくれる相手を求めるとか、そんなめんどくさい事しないで死にたきゃ一人でさっさと死ねばいいのに…

「トランセンデンス」 2014

★★☆☆☆ テロリストにより命を奪われてしまった天才科学者である夫の意識を人工知能にアップロードした妻。 余命少ない夫に対して、できることがあるなら何でもしたい、残せるものがあるのなら何でも残したい、という気持ちはすごく分かる。それに記憶や意識だ…

「読書で離婚を考えた。」 2017

★★★★☆ 夫婦で交互に課題図書を指定して、その読書感想を綴るエッセイ。 お互いに本を勧めあって、仲良しな感じで進められていくのかと思ったら、タイトル通り不穏な空気が漂っていて、読んでいてドキドキしてしまう。途中で円城塔が実家に帰っていると言う話…

「天空の蜂」 2015

★☆☆☆☆ 軍用の巨大ヘリコプターがテロリストに奪われ、日本の原発を全て破壊するよう要求される。 冒頭からの白々しいしっくりこないセリフ回しから、ヘリコプターが盗まれたあたりまでで既に嫌な予感が漂っていた。ヘリコプターが突然飛び立ったのに、さも知…

「パーフェクト・ゲッタウェイ」 2009

★★☆☆☆ 新婚旅行先のハワイでトレッキングに出かけた夫婦が、殺人事件の犯人の男女二人組が潜んでいるかもしれないとの情報を耳にする。 トレッキング中に出会うどのカップル達に対しても、すべて犯人じゃないかと疑心暗鬼になってしまう新婚カップル。途中で…

「ゴリオ爺さん」 1835

★★★☆☆ 娘二人を地位ある男に嫁がせ、自らは貧しい下宿屋に住まう老人。 まず老人の娘に対する溺愛っぷりが常軌を逸している。自らが貧しくても、娘たちには良い生活をしてもらいたいっていうのは、親心として誰にでもあるのかもしれないが、娘たちの生活が度…

「座頭市血笑旅」 1964

★★★★☆ 自分と間違えて殺されてしまった女が抱いていた赤ん坊を、父親のもとに届けることになった座頭市。シリーズ第八作。 冒頭の足元だけを映したシーンから引き寄せられる。路面を杖や足で探り、小石や馬糞を避けながら歩いていく。それだけで座頭市のキャ…

「15歳、アルマの恋愛妄想」 2011

★★★★☆ 片田舎に住む少女は、ある出来事をきっかけに嘘つきのレッテルを貼られ仲間はずれにされる。ノルウェー映画。 何もないような片田舎でいじめにあったらかなり辛いものがある。ほぼ学校と家の往復だけで過ごす生活のうちの一つで、居場所がなくなってし…

「喜びも悲しみも幾歳月」 1957

★★★★☆ 灯台守の男とそこに嫁いできた女の人生。 灯台がある場所というのは当然、陸地の端っこで大抵が人里離れている。そこで仕事をし、生活をしなければいけない灯台守には、退屈や孤独とどのように付き合うかが大事になってくる。 そのような職業だからな…

「アン・ハサウェイ/裸の天使」 2005

★★★★☆ ヒップホップカルチャーに憧れる富裕層の高校生グループが、スラム街に出かける。 簡単に言うと、何不自由なく満ち足りた生活に退屈したお金持ちのお嬢さんたちが、刺激を求めて貧民街に出かけたら痛い目にあったという話。でも考えてみれば当たり前の…

「昭和歌謡大全集」 2003

★★★☆☆ 一人の若者が中年の女を殺してしまった事から、若者たちとおばさんたちの殺し合いが始まる。 町で中年女に買い物袋をぶつけられた若者が根に持ち、あとを付ける。声をかけ、口論になり喉を切り裂く。夢落ちっぽい映像で、きっとこれは想像なんだろうな…

「12モンキーズ」 1995

★★★☆☆ ウィルスが蔓延し地下に逃れた人類が、発生当時のウィルスのありかを突き止めるための使命を服役囚に与え、過去に送り込む。 ウィルスや謎の集団、精神病棟等、少しおどろおどろしい様々なものでくるんであるが、本質はタイムスリップもので現在と過去…

「そこのみにて光輝く」 2014

★★★★☆ 日々を無為に過ごす男が、ある日パチンコ屋で知り合った男の家を訪れることになる。 役者陣が皆いい演技をしているが特に菅田将暉が良い。頭は悪そうだがいい奴という役を、本当に頭悪そうでいい奴に演じている。 脳梗塞で倒れた父親、その世話で疲れ…

「HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント」 1983

★★★★☆ インテルの創業者二人が最初に迎え入れた社員であり、後に社長・CEO・会長を歴任した著者による経営管理に関する本。 著書は、マネージャーの仕事は自分の組織、自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプットを高めることだと定義している。これは意外…

「恥辱」 1999

★★★★☆ 大学で女性問題を起こしクビになった教授が、片田舎で一人暮らす娘としばらく過ごす事にする。著者は南アフリカ出身のノーベル賞作家。 最初は主人公の女性関係の話が続き、こんな話が続いていくのかと思ったら、問題が生じ全てを失ってしまう。ここら…

「ザ・グレイ」 2012

★★★☆☆ アラスカの石油採掘場で働く男たちが休暇に出かけるために乗った飛行機が墜落し、極寒の地で生存者たちが生き残るためにオオカミと戦う。 飛行機が次第に激しく揺れ出しているにも関わらず、乗客たちは何事もないかのように馬鹿話をしていたのに、誰か…

「海月姫」 2014

★★☆☆☆ おたく女子が集まって暮らす古いアパートに、女装趣味の男が頻繁に訪れるようになる。 あまりその世界に詳しくないのだが、それぞれ対象が違うオタクなのに、オタクというだけで仲良くなるものなのだろうか。いわゆるオタクの性質に対して互いに理解で…

「ニューヨーク・ストーリー」 1989

★★★★☆ 3人の監督によるニューヨークを舞台にしたオムニバス映画。 「ライフ・レッスン」 別れた恋人に未練が残る有名画家は、出て行こうとする彼女を引き止め同居を続ける。 恋人への未練が、画家の絵を描くことへの情熱となり、モチベーションを高めている…

「サムライ」 1968

★★★☆☆ 容疑者となり、警察と依頼人に追われることとなった殺し屋。 状況を説明するような台詞もほとんどなく、淡々と物語が進んでいく。アラン・ドロン演じる殺し屋が仕事の最中にある女に目撃されたことから容疑者の一人となり、警察にて聴取を受けることと…

「さかしま」 1884

★★★☆☆ 放蕩の限りを尽くした貴族の男が、そのような生き方に飽きてパリの郊外に引き籠り、好きな書物や絵画など自らの趣味に適ったものに囲まれ暮らし始める。 世の中を少し見ただけで恐れたり傷ついたりして引き籠っている人間に対してなら、あなたが想像す…