★★★★☆
あらすじ
ナチスドイツがサハラ砂漠に隠した金塊を探すよう依頼されたトレジャーハンター。
感想
メインの登場人物はジャッキー・チェン演じる主人公と3人の女性。見ていて思うのが、ジャッキー映画にはこれくらいの女性キャストの比率が丁度いいのかもということ。
例えば誰かもう一人、男性の役者を相棒にしてバディムービーにしようとしてみても、カッコいいも面白いも出来てしまうジャッキー・チェンが相手だと、見せ場がつくれず霞んでしまうだけだろう。その点、女性だとジャッキーにはできない女性ならではの見せ場が作れる。しかし、女性一人だとやはりジャッキーの影に霞んでしまうので、三人くらいで色々なパターンをやると丁度良い。今回はそんな感じでめちゃくちゃバランス良く感じた。
そして、そんな女性陣の役割の一つとなっているジャッキー映画お約束のお色気シーン。健康的で笑えて、子どもでも安心なのがその特徴なのに、結構今回は攻めていて、少しエロさがにじみ出てしまっている。時代の雰囲気的なものなのか、一年をかけたというロケで少しおかしくなっていたのか、あるいは見る側の体調のせいなのか、理由は良く分からない。
それから、中盤はダレがちなジャッキー映画だが、今回はちゃんと中盤も面白く、常にいいテンションを保っている。男女比もそうだが、アクションとコメディのバランスもいい。途中ジャッキーの槍を使ったカンフーの型が見られるが、それだけでワクワクさせられた。アクション映画ではなく、彼の純粋なカンフー映画もまた見たくなった。
最後の巨大な送風ファンのある一室での攻防は、正直いまいち仕組みが良く分からなかったが、アイデア満載で面白かった。砂漠の真ん中では金塊なんか何の役にも立たない、という皮肉の利いたエンディングも悪くない。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/出演
製作総指揮 レイモンド・チョウ/レナード・ホー
出演 ドゥドゥ・チェン/エバ・コーボ/池田昌子
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