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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ステイ」 2005

★★★☆☆ あらすじ 自殺を予告した患者を心配し、居場所を探す精神科医。 感想 よく見ると、同じ格好をした二人組、三人組が通り過ぎたり、乱雑だけど整然とした本棚、男同士、女同士のペアで踊る集団など、どこか現実感のない、奇妙な風景が登場人物たちの背後…

「Seventh Code」 2014

★★★☆☆ あらすじ 一度だけ会ったことのある男を追って、ロシアまでやって来た女。 感想 色々と疑問が出てきてしまう映画ではある。女はどうやって男のロシアでの居場所がわかったのか、なんで男はつきまとう女にそれほどは驚いていないのか。また、明らかにな…

「フェア・ゲーム」 1995

★★★☆☆ あらすじ 何者かに命を狙われる女弁護士と、彼女を護衛する刑事。 感想 タフないい男とセクシーな女、派手な爆破シーンと、典型的ないかにもなアクション映画。意外と最近こういう映画は見なくなったかもしれない。 当時にこれを見れば、悪役たちはハ…

「地獄門」 1953

★★★☆☆ あらすじ 平治の乱の際に出会った女に好意を持った男は、女が既婚であることを知るが、それでも強引に結ばれようとする。カンヌ国際映画祭グランプリ作品。 感想 男が女に好意を持つのは理解できる。だが、既に結婚しているから諦めろと言われても頑な…

「ヴェネツィアに死す」 1912

★★★☆☆ あらすじ 避暑地を訪れた高名な老作家が、美しい少年に惹きつけられる。別邦題に「ヴェニスに死す」「ベニスに死す」など。 感想 名前は知っていたがトーマス・マンを初めて読んだ。村上春樹の「ノルウェイの森」に彼の著作「魔の山」が出てくる。もっ…

「氷の接吻」 2000

★★★☆☆ あらすじ 監視対象の男を殺害した謎の女に惹かれてしまった英国諜報局員。 感想 監視していた男が女に殺される一部始終を見ていたのに、なんで主人公は惹かれてしまったのか、謎だ。妻と娘が去った自分の境遇になにかリンクするものを感じたということ…

「悪夢探偵」 2007

★★★☆☆ あらすじ ある番号に電話をかけた人物が直後に自殺するという事件が連続して起こり、女刑事はその真相を探るため、夢探偵に協力を依頼する。 感想 自殺するときに一緒に死んでくれる相手を求めるなんて、そんな面倒くさい事をせずに、死にたきゃ一人で…

「トランセンデンス」 2014

★★☆☆☆ あらすじ テロリストにより命を奪われてしまった天才科学者である夫の意識を人工知能にアップロードした妻。 感想 余命少ない夫に対して、できることがあるなら何でもしたい、残せるものがあるのなら何でも残したい、という気持ちはすごく分かる。それ…

「読書で離婚を考えた。」 2017

★★★★☆ 内容 夫婦で交互に課題図書を指定して、その読書感想を綴るエッセイ。 感想 お互いに本を勧め合い、仲良しな感じで進められていくのかと思ったら、タイトル通り不穏な空気が漂っていて、読んでいてドキドキしてしまった。途中で円城塔が実家に帰ってい…

「天空の蜂」 2015

★☆☆☆☆ あらすじ 軍用の巨大ヘリコプターがテロリストに奪われ、日本の原発を全て破壊するよう要求される。 感想 冒頭からの白々しいしっくりこないセリフ回しから、ヘリコプターが盗まれたあたりまでで既に嫌な予感が漂っていた。ヘリコプターが突然飛び立っ…

「パーフェクト・ゲッタウェイ」 2009

★★☆☆☆ あらすじ 新婚旅行先のハワイでトレッキングに出かけた夫婦は、島に殺人事件の犯人である男女二人組が潜んでいるかもしれないとの情報を耳にする。 www.youtube.com 感想 トレッキング中に出会うどのカップル達に対しても、すべて犯人じゃないかと疑心…

「ゴリオ爺さん」 1835

★★★☆☆ あらすじ 娘二人を地位ある男に嫁がせ、自らは貧しい下宿屋に住まう老人。 感想 まず老人の娘に対する溺愛っぷりが常軌を逸している。自らが貧しくても、娘たちには良い生活をしてもらいたいというのは親心として誰にでもあるのかもしれないが、娘たち…

「座頭市血笑旅」 1964

★★★★☆ あらすじ 自分と間違えて殺されてしまった女が抱いていた赤ん坊を、父親のもとに届けることになった座頭市。シリーズ第8作。読みは「ざとういちけっしょうたび」 感想 冒頭の足元だけを映したシーンから引き寄せられる。路面を杖や足で探り、小石や馬…

「15歳、アルマの恋愛妄想」 2011

★★★★☆ あらすじ 片田舎に住む少女は、ある出来事をきっかけに嘘つきのレッテルを貼られ、仲間はずれにされる。ノルウェー映画。 感想 何もないような片田舎でいじめにあったらかなり辛いものがある。ほぼ学校と家の往復だけで過ごす生活のうちの一つで居場所…

「喜びも悲しみも幾歳月」 1957

★★★★☆ あらすじ 灯台守の男とそこに嫁いできた女の人生。 感想 灯台がある場所というのは当然、陸地の端っこで大抵が人里離れている。そこで仕事をし、生活をしなければいけない灯台守には、退屈や孤独とどのように付き合うかが大事になってくる。 そのよう…