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「ビジネスに効く最強の「読書」 本当の教養が身につく108冊」 2014

ビジネスに効く最強の「読書」 本当の教養が身につく108冊

 

★★★☆☆

 

内容

 各テーマに沿って著者がいくつか本を挙げて話をし、それを編集者がまとめたもの。

 

感想

 最近、読む本のパターンが決まってきてしまって多少マンネリを感じていたので、視野を拡げるためにこの本を手に取ってみた。 

 

 そして、読み終わって思うのは結局、最終的に読書家は古典や原典に行き着くのだなという事だ。挙げられた本は聞いたことがあるが、読んだことのない本が多い。有名なのでいつかは読みたいなと思いながらも、どこか敬遠してしまっていた本ばかりだ。

 

 

 おそらくは、ある分野の本を何冊も読み続けていたら、何度も挙がる本の名前なので、それなら読んでみるか、となるのだろう。そして、そのうちどうせこの古典や原典は多くの本で言及されているだろうから読んでおくか、となって、古典や原典から読むようになる。自分はまだそのレベルまで行っていないということだ。

 

 そもそも古典や原典はそれだけの価値があるから現在まで生き残っているわけで、読まない手はないのだが、昔の本は読みにくいしなとなかなか手が出ない。読み応えがあるという意味では良いのだが、上下巻だったり、それ以上の冊数があったりすると、ますます躊躇してしまう自分がいる。

 

 とはいえ、挙げられている本は古典や原典だけではなく、割と最近の本も挙げられていて、何冊かの小説などは読んでみようかと思っている。しかし、視野を広げたいと思って読み始めたのに、結局好きなジャンルにしか興味を示していない自分に呆れてしまう。まぁ何かのきっかけで今後、違う分野にも興味を持つようになるかもしれないので、その時までは好きなジャンルを深く掘りつつ少しずつ広げていけば良いのかもしれない。

 

 様々な本を挙げながら繰り広げられる話には、興味深いものがいくつもある。

 

 とはいえ、フランス人はやはり「理性」で考える人々の集まりで、今の政体を「第五共和制」と呼んでいます。フランス風に考えれば、日本では第一立憲制が明治憲法、第二立憲制が今の憲法ということになるはずですが、日本で日本の政体についてそう考える人はまずいません。

p121

 

 読んでいて確かに、と思ってしまった。どこかで日本はひとつづきで続いて来たと思ってしまっている人が多いような気がする。なので今更、第一立憲制を必死に弁護しようとする人がいるのかもしれない。今は第二立憲制なのに。こういう認識がちゃんと出来ていれば、もう少し冷静に物を考えられるようになりそうだ。

 

 本当はもっと読みやすそうな本がたくさん挙がっていて欲しかったと思う部分もあるのだが、でもやっぱり長い間読み継がれてきた古典は読んでおくべきだよなと再認識させられて、納得の内容でもある。

 

著者

出口治明

 

 

 

登場する作品

アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語

ローマ政治家伝I カエサル

ローマ政治家伝II ポンペイウス

ローマ政治家伝I カエサル

ガリア戦記 (岩波文庫 青407-1)

ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)

プルターク英雄伝(全12冊セット) (岩波文庫)

採用基準

文庫 新版 指輪物語 全10巻セット (評論社文庫)

君主論 (岩波文庫)

韓非子 (第1冊) (岩波文庫)

ブッデンブローク家の人びと〈上〉 (岩波文庫)

夏の砦 (文春文庫)

王書―古代ペルシャの神話・伝説 (岩波文庫)

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

ドン・キホーテのごとく―セルバンテス自叙伝〈上〉

朗読者 (新潮文庫)

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白い城

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貞観政要 上 新釈漢文大系 (95)

宋名臣言行録 (中国の古典)

戦争論〈上〉 (岩波文庫)

自分のアタマで考えよう

宇宙は本当にひとつなのか―最新宇宙論入門 (ブルーバックス)

宇宙論と神 (集英社新書)

バウドリーノ(上) (岩波文庫)

西遊記(10冊セット) (岩波文庫)

三國志逍遙

預言者

「2050年への構想 グローバル長期予測と日本の3つの未来~経済一流国堅持の条件~」 日本経済研究センター

2052 今後40年のグローバル予測

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

第五の権力---Googleには見えている未来

ユートピア (岩波文庫 赤202-1)

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迷宮に死者は住む―クレタの秘密と西欧の目覚め (1975年)

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アンダルシーア風土記

気候で読み解く日本の歴史―異常気象との攻防1400年

ヘロドトス 歴史 上中下巻セット (岩波文庫)

史記列伝 全5冊 (岩波文庫)

イタリア絵画史

日本のピアノ100年―ピアノづくりに賭けた人々

国宝神護寺三像とは何か (角川選書)

モンゴル帝国の興亡<上> (講談社現代新書)

東方見聞録1 (平凡社ライブラリー)

1940年体制(増補版) ―さらば戦時経済

昭和史-1945 (平凡社ライブラリー)

敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人

〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性

田中角栄 - 戦後日本の悲しき自画像 (中公新書)

首相支配-日本政治の変貌 (中公新書)

変貌する民主主義 (ちくま新書)

職業としての政治 (岩波文庫)

人間の条件 (ちくま学芸文庫)

政治思想論集 (ちくま学芸文庫)

小説フランス革命 11 徳の政治

物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)

フランス革命の省察

アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫)

トクヴィルが見たアメリカ: 現代デモクラシーの誕生

世界をゆるがした十日間 上下巻セット (岩波文庫)

ワイルド・スワン 上中下巻セット (講談社文庫)

ペルリ提督日本遠征記〈第1〉 (1953年) (岩波文庫)

ペリー

幕末「円ドル」戦争 大君の通貨 (文春文庫)

近代世界システム?―農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立―

クアトロ・ラガッツィ 上 天正少年使節と世界帝国 (集英社文庫)

モンゴル帝国が生んだ世界図 (地図は語る)

黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ〈2〉考古学と文書にみる証拠〈下巻〉

ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書)

定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)

民族という虚構

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)

戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)

マッキンダーの地政学ーデモクラシーの理想と現実

マハン海上権力史論 (新装版)

海洋国家日本の構想 (中公クラシックス)

世界正義論 (筑摩選書)

ハドリアヌス帝の回想

生物学的文明論 (新潮新書)

老い 上 (新装版)

決定版 第二の性〈1〉事実と神話 (新潮文庫)

おひとりさまの老後 (文春文庫)

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ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

生と死の接点

5 (ファイブ) 5年後、あなたはどこにいるのだろう?

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君たちはどう生きるか (岩波文庫)

幸福論 (岩波文庫)

ラッセル幸福論 (岩波文庫)

ニコマコス倫理学〈上〉 (岩波文庫)

ルバイヤート (岩波文庫 赤 783-1)

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

男性論 ECCE HOMO (文春新書 934)

何でも見てやろう (講談社文庫)

深夜特急 全6巻セット 文庫本

グレートジャーニー 人類5万キロの旅 1 嵐の大地パタゴニアからチチカカ湖へ (角川文庫)

大唐西域記 1 (東洋文庫)

イタリア紀行 上中下3巻セット (岩波文庫)

三大陸周遊記 抄 (中公文庫BIBLIO)

イブン・ジュバイルの旅行記 (講談社学術文庫)

インド日記―牛とコンピュータの国から

スペイン旅行記―カレル・チャペック旅行記コレクション (ちくま文庫)

中国奥地紀行〈1〉 (東洋文庫)

朝鮮紀行〜英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫)

 

 

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