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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

映画

「ペコロスの母に会いに行く」 2013

★★★★☆ 認知症の症状を見せる母親をグループホームへ入れた息子は、時間を見つけてはグループホームを訪れるようになる。 グループホームに母親を預けに行くシーンが切ない。日中誰もいない家に1人残しておくよりも、施設で面倒を見てもらったほうが絶対にい…

「青春の門」 1981

★★★☆☆ 炭鉱の町で義理の母親に育てられた男の物語。 主人公の話というよりも、主人公を通して見た炭鉱の町の人々の話。にしても炭鉱の町の人々は荒々しい。顔も体も真っ黒にしながら懸命に生きる。そして不満があれば命を懸けて戦う。高倉健が何かのインタビ…

「フローズン・グラウンド」 2013

★★★☆☆ アラスカで立て続けに変死体が見つかり、州警察は監禁から逃れ保護された一人の女性に協力を求める。 女性が明らかに何らかの事件に遭っていて、犯人まで伝えているのに全く動こうとしない警察が酷い。女性の素性など言い訳の余地はあるのかもしれない…

「インターステラー」 2014

★★★★☆ 食糧不足に陥った地球を離れ、新たな星に移住するために、人類に適した惑星を探索するために宇宙へ旅立ったチーム。 どことなく違和感を感じる映画の始まりから、徐々に設定を伝えていく手法は見事。すんなりと映画の世界へ入っていけた。そして、様々…

「日々ロック」 2014

★★★☆☆ 上京してバンド活動を行う男が、アイドルと出会う。 主役の男が、普段は不器用だけど、ステージに立つと人が変わって全てをさらけ出す、なら分かるけど、普段から普通じゃないから、普通じゃない人間の物語を見させられているような気分になる。何でず…

「ツーリスト」 2010

★★☆☆☆ 逃亡する脱税犯の恋人として警察に監視されていた女が、たまたま出会った旅行客を囮に利用して、恋人と密会しようとする。 古い映画を思わせるようなクラシカルな雰囲気でそれ自体は悪くなかった。ただ物語が残念。失敗した衝撃のラストを見せられると…

「ジャッキー・コーガン」 2012

★★★☆☆ 賭場が襲われた組織は殺し屋を派遣し、解決を図る。 荒涼と荒れ果てた住宅地から物語は始まる。大金にありつきたい男と、彼に誘われたなぜか大量の犬を連れた世の中舐めたような男。二人の若者による賭場強盗が実行される。 主演のブラッド・ピットは…

「マリリン 7日間の恋」 2011

★★★☆☆ 「王子と踊子」の撮影の為、イギリスにやって来たマリリン・モンローと、第三助監督として参加した青年の恋。 マリリンを演じたミシェル・ウィリアムズはよく似ていた。似ているだけに似ていない部分が気になるが、悪くなかった。 情緒不安定でなかな…

「トランスフォーマー/ロストエイジ」 2014

★★★☆☆ 人間に攻撃を受け機能停止に陥っていたオプティマスは、テキサスのしがない発明家に助けられ、再び人類のために協力することを決意する。 これがシリーズ三作目かと思って見始めたら、四作目だった。まぁストーリー的にはそんなに困ることはなかったが…

「ラストタンゴ・イン・パリ」 1972

★★★☆☆ アパートの空き部屋の内見で偶然出会った中年男と若い女。 二人が最初に出会ったシーンから、そのままラストに繋げても通じる話だが、その時の二人の微妙な心情がその間に物語を作った。 アパートで過ごす退廃的で虚無的な時間。外の世界の出来事をマ…

「トランスフォーマー/リベンジ」 2009

★★★★☆ 前作で集結したかに見えたトランスフォーマーたちの戦いが新たに始まる。 前作でなかなか受け入れられなかった世界観も、今回はすんなり受け入れられた。あらかじめ心の準備が出来ていたのと、ハードル低めの設定で見たおかげ。 正直、ストーリーを把…

「明烏」 2015

★★★☆☆ 借金の返済の期限が迫り、困り果てるホスト。 最後のセリフが落語かよ、って思ったのだけど、調べたら落語をモチーフにしてた。落語を映像化したらこんな感じになっちゃうのかと悲しい気分になったが、でもよく考えると落語のせいじゃなくて、この映画…

「風花」 2001

★★★☆☆ 酒で失敗し謹慎中のエリート官僚が、知り合った風俗嬢の北海道への帰省についていく。 とりあえず主演の二人で見ていられる。シラフだと性格が悪くなる男と、母親に娘を預けて東京に出てきた女。共に人生に行き詰まりを感じている。浅野忠信の妙にリア…

「鈍獣」 2009

★★★☆☆ 失踪した作家を捜すため、故郷を訪れた編集者。 映画全体から面白くなりそうな雰囲気がプンプンと漂っているのに、一向に面白くならないときは、かなりがっくりとくる。時々面白い程度。でもこれくらいの雰囲気にしておかないと物語が成り立たない映画…

「高校生ブルース」 1970

★★★☆☆ 妊娠してしまった女子高生。 時々、仰々しい効果音が流れて笑ってしまう。怪人に変身しそうな効果音。でも、昔のテレビはこんな感じだったな、と懐かしい気持ちにもなる。 現実世界ではともかく、今はフィクションでここまで重々しく女子高生の妊娠を…

「シン・シティ 復讐の女神」 2014

★★★★☆ かつての恋人に翻弄される男、命の恩人の復讐に燃える女、幾つかの物語がシン・シティで繰り広げられる。 前作は見たけど、映画の雰囲気と微かにブルース・ウィリスが出てたのを覚えているくらい。映画を見て、少し思い出したくらいだったが、それでも…

「虹をつかむ男」 1996

★★★★☆ 両親と喧嘩して家を飛び出した青年が、徳島の田舎の映画館で働くことになる。 映画への愛にあふれた映画。ただ、人それぞれ好きな映画って違って、誰かが猛烈に感動している隣で寝ていたりする人もいるから、いろいろと難しい。だから人におすすめの映…

「コラテラル・ダメージ」 2002

★★★☆☆ テロで妻と子供を失った男が、復讐のためにテロリストが潜伏する場所に単身乗り込む。 あらすじだけでもトンデモな展開で面白いんだけど、テロリストたちと接触したあたりから急に真面目になってしまった。彼らがテロリストになった背景や現実を知って…

「曲がれ!スプーン」 2009

★★★☆☆ 超能力者が集った喫茶店に、超能力者を探すテレビ番組のADがたまたま訪れる。 舞台が原作だけあって密室劇。ただ思っていたよりもこぢんまりとした展開だった。エスパーたちの能力がしょぼいのは、物語的にまぁいいとして、もうちょっと効果的に使って…

「華麗なる週末」 1969

★★★☆☆ 祖父と両親が不在になった週末に、使用人にそそのかされて祖父の車でメンフィスに向かう少年。 少年が4日間の経験を通し、成長する物語。しかし、子供を娼館に連れて行くかね、って思ってしまった。別に全然一人で行けばいいのに、わざわざ足手まとい…

「ひまわり」 1970

★★★★☆ 終戦後も消息不明のままの、新婚直後に出征して行った夫を探すため、現地に向かう妻。 登場人物たちは誰も悪くないのに、物悲しいエンディングを迎えてしまうことにやりきれない思いになってしまう。男は女に手紙を書くべきだったかもしれないが、女に…

「ラム・ダイアリー」 2011

★★★☆☆ プエルトリコにやって来た記者は、有力者と交流を深めるが、その中で島の現実を目にする。 実在する人物の自伝小説をもとにしているから、若き日の破茶目茶な日々の思い出を描いているってことか。そういった目で見れば、たしかにエピソードにあふれて…

「SADA〜戯作・阿部定の生涯」 1998

★★★★☆ 阿部定事件を描いた映画。 中盤以降まで続く色々な映像演出が面白かった。阿部定事件は知っていたけど、詳細までは知らなかったのでなかなか興味深い。少女時代の事件から、その後の人生が変わっていく。 中盤にようやく現れた相手役の片岡鶴太郎が、…

「フライト・ゲーム」 2014

★★★★☆ 任務で搭乗していた機内で、脅迫のメールを受け取った航空保安官が、乗客の中の犯人を捜索する。 航空保安官なんて職業があるなんて知らなかった。外に逃げられない機内という密室の中での捜索劇。不満や疑念を募らせる乗客の中から犯人を見つけ出さな…

「アリゾナ・ドリーム」 1993

★★★☆☆ 叔父の結婚式のためにアリゾナに戻った男が、知り合った未亡人とその義理の娘と暮らすことになる。 抽象的なシーンが多く、正直良く分からなかった。頑張ってなんとか解釈しようとすれば出来るのかもしれないけど、ちょっとしんどい。気力・体力が充実…

「天使と悪魔」  2009

★★★★☆ 次期教皇を選出する「コンクラーヴェ」が行われようとしていた時、有力な候補者達が拉致され脅迫状が送りつけられる。 こんな内容の映画を作られてヴァチカンはどう思っているのだろう。ある意味心が広い。日本で仏教とか新興宗教とかをモデルに作った…

「キック・オーバー」 2012

★★★★☆ マフィアの金を奪いメキシコへ逃走するが、失敗しメキシコの最悪の刑務所に入れられてしまった男。 とりあえず刑務所がすごい。金さえあれば家族と暮らせるし、ドラッグから何まで手に入り、まるで一つの町のよう。どこか「マッドマックス」の世界観を…

「アメリカン・ハッスル」 2013

★★★★☆ 無罪放免を条件にFBIのおとり捜査に協力することになった男女の詐欺師。 子どものように無邪気なFBI捜査官を見ていると、おとり捜査は怖いなぁと思ってしまった。こんなに巧妙にやる気満々でやられると、善良な人々でも出来心が芽生えてしまいそう。本…

「ブロークンシティ」 2013

★★★☆☆ ある事件をきっかけにNY警察を辞め探偵となった男が、市長に妻の浮気調査を依頼される。 それなりのスリルのある展開だけど、よくよく考えるとストーリー自体は大したことがないというか。探偵が依頼人の本当の意図に気づいて義憤に駆られる話だけど、…

「一命」 2011

★★★☆☆ 狂言切腹が流行る江戸時代、一人の男が井伊家に切腹を願い出る。 序盤の展開は良かったのだけど、中盤以降はイマイチ。中盤は貧しく切ない話が続き、侘びしくなる。後半にこの冷えた心を熱くしてくれるものがあれば良かったんだけど、昔ながらのチャン…

「ドリームキャッチャー」 2003

★★★☆☆ 少年時代に不思議な少年と交流した経験を持つ仲間が、冬の山小屋に集まる。 どんな内容の映画かよく知らないまま観始めたのだが、途中から予想していなかった展開となっていって驚いた。最初は不思議な能力を持ちながらも、それに悩んでいる主人公たち…

「家族はつらいよ」 2016

★★★★☆ 三世帯家族の祖母が離婚したいと言い出し、家族を巻き込んだ騒動となる。 熟年離婚がテーマになると年寄りだけが登場してどうしても地味な映画になりがちだけど、そこに子どもや孫を持ち出すことでそれを回避している。 今やこういったホームドラマ風…

「ブレス」 2007

★★★☆☆ 何度も自殺を図る死刑囚の男と、彼に惹かれ何度も面会する女。 自殺を図る死刑囚ってよく意味がわからない感じがするけど、まぁ生きていてもしょうがないと本人が自覚しているってことだろうな。しかし、実際そうなのかは分からないけど、韓国の死刑囚…

「8 1/2」 1963

★★★☆☆ 保養地で日々を送る、なかなか映画の構想が湧いてこない映画監督。 現実の世界と空想の世界が交互に描かれ、ストーリーとしては分かりづらく抽象的。きっと、監督自身の実体験を映像化しているんだろうけど、こんな感じなんだろうな。物語を思いついて…

「ザ・ウォッチャー」 2000

★★★☆☆ 恋人が殺され、打ちひしがれていたFBI捜査官の元に、犯人から挑発の郵便が送られてくる。 シリアルキラーものなんだけどどうにも中途半端。キアヌ・リーブスはあまりヤバイやつ感がなく、せいぜい変人どまり。 見方を変えれば、犯人の主人公へのストー…

「地球が静止する日」 2008

★★☆☆☆ 義理の息子と暮らす学者の元に、政府のエージェントが突然訪れ協力を求められる。 ぼんやりとした話が延々続いて、結構辛かった。もうちょっと分かりやすい感じで皮肉を効かせたり、批評を含んだものにすればいいのにずっと曖昧。登場人物の誰にも見せ…

「PARKER/パーカー」 2013

★★★☆☆ チームを組んで強盗を成功させるが、次の仕事を断ったためにメンバーに殺されそうになった男が、彼らへの復讐に動き出す。 ジェイソン・ステイサムはヅラかぶって登場すれば、つかみはOK感があるな。今回は彼は強い男というよりは、不死身の男という感…

「それでも夜は明ける」 2013

★★★★☆ アメリカ北部で自由黒人として家族とともに暮らしていた男が、拉致され奴隷として南部のプランテーションに売られてしまう。 かつてのアメリカの黒人奴隷の実態を生々しく描いている。親子で引き離されたり、理不尽にムチで打たれたり。時には主人の余…

「アイム・ノット・ゼア」 2007

★★★☆☆ ボブ・ディランの半生を分解して、6つの物語を組み立てた映画。 まだ存命中なのにこういった映画を作られるということだけでも、ディランの生きる伝説っぷりがよく分かる。 ディランの半生の側面を6人が演じるわけだが、やはりケイト・ブランシェット…

「天国と地獄」 1963

★★★★★ 会社の乗っ取りを企てる重役のもとに、息子を誘拐したとの電話がかかってくる。 最初の犯人からの電話に、一瞬で取り乱してしまう飲み込みの早さには違和感があったが、その後は息もつかせぬ展開。 この映画は大きく分けて、誘拐事件、その後の捜査、…

「ファイヤーウォール」 2006

★★★★☆ 銀行のセキュリティ専門家が家族を人質に取られ、銀行から大金を送金するよう迫られる。 なかなか緊迫感のある展開でハラハラさせられるが、前半殆どの時間帯で主人公がほぼ言いなりにならざるを得ない状況が続き、フラストレーションが溜まる。 終盤…

「おとうと」 2010

★★★☆☆ 娘の結婚式に、しばらく音信不通だった弟が現れる。 身内から疎まれている弟がまるで寅さんのようではあるんだけど、寅さんと違って駄目なところしかない。でも、姉目線で、音信不通中の出来事については描かれていないからそう見えるだけで、寅さんも…

「ネバダ・スミス」 1966

★★★☆☆ 両親を殺された男が、復讐を果たすため旅に出る。 復讐って、色々考えさせられる。勿論、自分や身内に酷い仕打ちをした人間がのうのうと生きていることには我慢できないが、だからといって同じことをしてしまうと、自分も同じ人間になってしまう。それ…

「バトルフロント」 2013

★★★☆☆ 亡き妻との娘と片田舎で暮らしていた元麻薬潜入捜査官に、かつて潜入した組織が襲いかかる。 ジェイソン・ステイサムが元麻薬潜入捜査官の割には、リスク管理が甘い。家に侵入されているのに、何をされたかちゃんと確認していないし、見られちゃまずい…

「台風クラブ」 1985

★★★☆☆ 中学生たちは、台風が接近した一夜を学校で過ごすことになる。 中学生くらいの年代は一番しんどい時代だ。もう子供ではなくなりつつあるが、大人でもない。大人は彼らを子供扱いしたり、時には大人扱いして、矛盾や不信感を生じさせる。広い世界に飛び…

「市民ケーン」 1941

★★★☆☆ 亡くなった大富豪が残した最期の言葉の謎を探るため、記者が関係者たちに取材を行う。 名作との呼び声高い作品だけに、事前にハードルを上げすぎてしまった。多分、ここで取り入れられた斬新な手法は、その後それをオマージュしたり、パクったりした作…

「ライトスタッフ」 1983

★★★☆☆ 飛行速度を競っていたテストパイロット達のもとに、宇宙飛行士募集の知らせが来る。 とりあえず長すぎ。途中で3時間近くあることに気づいて、心が折れそうになった。長い割には色々と描かれていないような気がする。宇宙飛行士同士の関係だったり、彼…

「LUCY/ルーシー」 2014

★★★★☆ 運び屋にされた女の腹部に埋め込まれた麻薬の袋が破れ、女の脳が覚醒する。 通常の人間の脳は10%しか活用されていないとされているが、フル活用されるとそんな風になるの?とちょっと疑問な気もするけど、まぁ映画自体は面白かった。 スカーレット・…

「トゥー・フォー・ザ・マネー」 2005

★★★☆☆ 怪我のためNFL選手への夢を絶たれた男は、スポーツ勝敗予想の才能を買われて、スポーツ情報会社にスカウトされる。 主人公は元々プロも目指せる選手だったから勝敗予想はそれなりにできるっていうのは、何となく分かるのだけど、的中率がそこまで高い…

「キング・オブ・コメディ」 1983

★★★★☆ 人気コメディアンとのコネをきっかけに、なんとかスターになろうとする男。 タイトル的に長い下積みの末、才能が開花してスターになる、みたいな成功物語を予想していたんだけど、全然違った。斜め上の展開。 人気コメディアンに憧れ、その姿を真似る…