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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

小説

「バスカヴィル家の犬」 1901

★★★★☆ あらすじ 先代がバスカヴィル家に伝わる伝説の魔犬によって殺されたのではと恐れる相続人に、真相究明を依頼されたシャーロック・ホームズ。 コナン・ドイルによるシャーロック・ホームズの長編第三作目。別邦題に「バスカービルの魔犬」「のろいの魔…

「ペッパーズ・ゴースト」 2021

★★★☆☆ あらすじ 飛沫感染により他人の未来が見える能力を持つ男性教師は、教え子が列車事故に巻き込まれるのを回避させたところ、その父親に興味を持たれ、やがてテロ事件に巻き込まれていく。 伊坂幸太郎著。 感想 飛沫感染により相手の翌日の、最も印象的…

「野坂昭如コレクション2 骨餓身峠死人葛」 2000

★★★★☆ あらすじ 忘れられた炭鉱の町の異様な歴史を物語る表題作など、野坂昭如の中短編を収めた作品集。 副題「骨餓身峠死人葛」の読みは「ほねがみとうげほとけかずら」。 感想 収録作品の中で強烈なインパクトを残すのは、表題作の「骨餓身峠死人葛」だ。…

「シャーロック・ホームズの回想」 1893

★★★★☆ あらすじ シャーロック・ホームズとモリアーティ教授の死闘が描かれる「最後の事件」など、ホームズの活躍12編を収録した短編集。 別邦題に「シャーロック・ホームズの思い出」「回想のシャーロック・ホームズ」。原題は「The Memoirs of Sherlock H…

「今も未来も変わらない」 2020

★★★★☆ あらすじ 作家である女は、大学受験を控えた娘、かつての同僚の友人、最近知り合った若い男など、様々な人々と関わり合いながら日々を過ごしている。 感想 40代の作家の女が主人公だ。娘や友人とカラオケを楽しみ、知り合った若い男と一緒に映画館へ行…

「シャーロック・ホームズの冒険」 1892

★★★★☆ あらすじ シャーロック・ホームズの活躍を描く12の短編集。 感想 シャーロック・ホームズの短編集だ。ほどよい文量でテンポよく事件解決まで進むのでサクサク読める。長編も悪くないが、この気楽さはなかなか良い。しかも短いからといって軽いわけでは…

「カンバセイション・ピース」 2003

★★★★☆ あらすじ 作家の主人公は、幼少期を過ごした世田谷の一軒家で、妻や姪、三匹の猫と住み、一部を友人の社員三人の会社に貸して暮らしている。 感想 世田谷の古い一軒家で大所帯で暮らす作家の男が主人公だ。何か大きな出来事が起きるわけではなく、家を…

「四つのサイン」 1890

★★★☆☆ あらすじ 父親の失踪後、奇妙な出来事が起こるようになった若い女性から相談を受けたシャーロック・ホームズは、ワトソンと共に調査に乗り出す。 原題は「The Sign of Four」。別邦題に「四つの署名」「四人の署名」。 感想 冒頭でいきなり、ホームズ…

「小説の惑星 ノーザンブルーベリー篇」 2021

★★★★☆ 内容 作家・伊坂幸太郎が選んだ面白い短編小説のアンソロジー。2冊のシリーズの一冊。もう一冊は「オーシャンラズベリー編」。 感想 作家の伊坂幸太郎が面白いとおススメする短編が並んでいる。彼が好きなのも分かる、と妙に納得してしまうものから、…

「夜を走る トラブル短篇集」 2006

★★★★☆ あらすじ 客への不満が募り、酒が飲みたくなってしまう元アル中のタクシードライバーを描いた表題作など、トラブルにまつわる話を集めた短編集。 感想 局員がスト中のため自分たちの手で番組を放送する羽目になったラジオ局の重役たち、学生運動に巻き…

「化学の授業をはじめます。」 2022

★★★★☆ あらすじ 娘の幼稚園で起きた出来事がきっかけで、テレビで料理番組をやることになってしまった科学者の女性。 感想 なぜか料理番組を受け持つことになった子持ちの女性科学者が主人公だ。タイトルから、毎回の番組の様子を描いていく一話完結のシリー…

「街とその不確かな壁」 2023

★★★☆☆ あらすじ 高校生の頃に出会った少女との思い出を引きずって生きる男は、ある日気が付くと、彼女が空想していた壁のある街にいた。 www.shinchosha.co.jp 感想 過去の思い出に囚われて生きる男が主人公だ。ある日、気が付くと思い出の彼女が話していた…

「短編ミステリの二百年〈2〉」 2020

★★★☆☆ 内容 江戸川乱歩による「世界推理短編傑作集」以降に書かれた作品も含めて厳選した短編ミステリ集。シリーズ第2巻。 感想 前巻ではいまいちピンと来ない結末の作品が多かったが、今作ではちゃんと腑に落ちる作品が多く、どれも読みごたえがあった。前…

「決壊」 2008

★★★★☆ あらすじ 各地で模倣犯が続出し、社会を騒然とさせる事態を招いた犯罪事件の、関係者となった人々の姿を描く。 感想 社会的に大きな反響を呼んだ殺人事件の関係者たちを描く群像劇だ。最初はある男とその家族、さらには両親や兄までもを含んだ一族の様…

「パッキパキ北京」 2023

★★★★☆ あらすじ コロナ禍で心細くなった単身赴任中の夫から北京に呼び寄せられた20歳年下の若い妻。 感想 主人公は元ホステスで夫は20歳年上、ブランド好きで今を楽しんで生きようとする女だ。勉強は出来なさそうだが頭はきっと悪くなく、動物としての直感が…

「緋色の習作 シャーロック・ホームズ全集 1」 1887

★★★★☆ あらすじ ルームメイトとなったシャーロック・ホームズに殺人事件捜査の依頼が舞い込み、それに同行することにしたワトスン。 シリーズ最初の作品。別邦題に「緋色の研究」。 感想 シャーロック・ホームズの最初の作品で、ワトスンとの出会いも描かれ…

「エホバの顔を避けて」 1960

★★★☆☆ あらすじ 世界の終末を告げるため、神エホバに大都市に向かうよう命じられた靴職人・ヨナ。 旧約聖書の「ヨナ書」を題材にした作品。 感想 堕落した大都市へ行き、神の怒りによって滅ばされることを伝えるよう命じられた男が主人公だ。神からの啓示と…

「短編ミステリの二百年〈1〉」 2019

★★★☆☆ あらすじ 江戸川乱歩による「世界推理短編傑作集」以降に書かれた作品も含めて厳選した短編ミステリ集。シリーズ第1巻。 感想 厳選した短編ミステリが収められたアンソロジーだ。第一巻にはミステリには詳しくない自分には、辛うじて名前くらいは聞い…

「ららら科學の子」 2003

★★★☆☆ あらすじ 20歳の頃、文化大革命を体感するために中国に不法入国した男が、30年ぶりに日本に帰ってくる。 感想 中国から30年ぶりに日本に帰って来た男が主人公だ。何か目的があり、それを果たすために物語が展開していくのかと思っていが、そういうわけ…

「人類の深奥に秘められた記憶」 2021

★★★☆☆ あらすじ フランスで活動するアフリカ出身の作家の男は、デビュー作で話題をさらうも沈黙を守り、その後は新作も出さずに消えていったミステリアスな同郷の作家に興味を持つ。 ゴンクール賞受賞作。 感想 一冊の本だけを残して消えた、ミステリアスな…

「野坂昭如コレクション 1 ベトナム姐ちゃん」 2000

★★★★☆ 内容 著者の最初期の作品16編を収めたコレクション。 感想 どの作品も、一つの文章が長いのになぜか読みやすくもある著書独特の文体となっている。講談師が喋っているかのようなリズムの良さがあり、グルーヴ感があって慣れてくると心地よい。 人間の…

「サバイバー」 1999

★★★☆☆ あらすじ 飛行機を乗っ取ったハイジャック犯が、自身の生涯について語る。 感想 主人公は、集団自殺したカルト教団の生き残りだ。親が信者だった宗教2世で、生まれた時から教団が命じるままに生きてきた。成長した彼は長男でなかったために外の世界に…

「テスカトリポカ」 2021

★★★☆☆ あらすじ 敵対する組織に壊滅的な打撃を受けたメキシコの麻薬カルテルの男は海外に逃れ、たどり着いた日本で復活を期して新たなビジネスをはじめる。 鏡三部作の完結編。直木賞受賞作。 感想 元麻薬カルテルで古代アステカ神話を信奉するメキシコ人の…

「ラム・パンチ」 1992

★★★☆☆ あらすじ ある犯罪者の運び屋をしていたことがバレてしまったスチュワーデスは、捜査官に捜査の協力をするよう持ちかけられる。 クエンティン・タランティーノ監督の映画「ジャッキー・ブラウン」の原作。 感想 無罪放免をエサに捜査に協力を求められ…

「あなたが、いなかった、あなた」 2007

★★★☆☆ あらすじ 友人に会いに行くついでに以前訪れたフェカンに立ち寄ることにした男の心中を描いた「フェカンにて」他、11篇が収められた短編集。 感想 実験的な小説が並ぶ短編集だ。中では最も長い「フェカンにて」が面白かった。フランスの街・フェカンを…

「血の収穫」 1929

★★★★☆ あらすじ 新聞社社長の依頼でとある街にやって来るも、依頼主が殺されてしまった探偵社の男は、悪が蔓延る街を一掃しようと決意する。 別邦題に「赤い収穫」。黒澤明の「用心棒」などその後の数多くの作品に影響を与えた作品として知られる。 感想 悪…

「地図と拳」 2022

★★★★☆ あらすじ 日露戦争に備えて満州へ諜報活動に向かった男は、道中で耳にした石炭が取れるらしい町の調査も行うことにする。 地図と拳 | 集英社 文芸ステーション 直木賞受賞作。 感想 男が通訳と共に満州へ諜報活動に向かうところから物語は始まる。この…

「夜を生き延びろ」 2021

★★★★☆ あらすじ 友人が殺されたことに責任を感じ、大学を辞めてライドシェアで実家に戻る女子大生は、乗り合わせた運転手が友人を殺した殺人犯でないかと疑い始める。 感想 大学の掲示板で募集したライドシェアの相手が、殺人鬼ではないかと疑い始める女子大…

「見るまえに跳べ」 1958

★★★★☆ あらすじ 娼婦と同棲するも、関係を持った受験生が妊娠したことをきっかけに部屋を出ていった大学生の男を描く表題作他、全10篇を収録した短編集。 感想 最初に収められた著者の処女作「奇妙な仕事」はインパクトがある。大学生の主人公が、病院の実験…

「ノー・カントリー・フォー・オールド・メン」 2005

★★★★☆ あらすじ 取引がこじれ、銃撃戦となって全員死んでしまったらしい現場から大金とドラッグを持ち逃げした男とそれを追う殺し屋、そして二人の行方を探す年老いた保安官。 別邦題に「血と暴力の国」。 感想 違法薬物の取引でトラブルになった現場をたま…